寝違えは、正式には、急性疼痛性頚部拘縮といいます。

起床時に、急に首が回らなくなり、首まわりの筋肉が強く緊張し、そして激しい痛みを訴えます。

首まわりの整形外科的疾患である「頚椎捻挫(むちうち症)」などの診断を受けていなければ、長くても1週間程の安静で、症状が落ち着いてきます。

しかし、寝違えは、非常に辛い症状を伴う為、積極的な治療を行い、一日でも早く快方に向かいたいものです。

寝違えは、首まわりの筋肉が強く緊張しており、筋肉内に分布されている「侵害受容器」を刺激します。

侵害受容器は、痛みを感じる感覚のセンサーです。

筋肉の緊張によって侵害受容器が刺激されると、更なる筋肉の痛みを引き起こします。

そして、筋肉の痛みによって、更なる筋肉の緊張を引き起こしてしまう「痛みのスパイラル」につながる可能性が出てくるのです。

寝違えの治療を行う際は、首まわりの筋肉の緊張を和らげることが大切であると考えております。

鍼治療は、首まわりの筋肉の緊張を和らげる方法として、有効な方法です。

また、筋肉への鍼刺激は、筋血流量を高める効果もあります。

筋血流量が高くなると、筋肉内に滞っている発痛物質や老廃物を洗い流し、筋肉の鎮痛効果や疲労回復効果につながります。

寝違えは、鍼の適用症であり、効果的な治療法であると考えております。

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投稿日:2024年11月30日 | 最終更新日:2024年12月9日