運動指導者の活動

健康増進や身体機能向上を実現する為には、運動習慣の定着が必要です。適度な運動は、身体の動きを良くし、心身ともにリフレッシュする効果があります。心と身体の状態は、互いに独立しておらず、心身相関の関係にあります。適度な運動を行う事によって、身体機能が向上し、気持ちが前向きになります。運動指導者としての活動を通じて、一人でも多くの患者様に運動の楽しさを体感して頂ければ幸いです。

運動指導者として心掛けている事

さいたま市大宮区上小町の鍼灸院「大捷館たいしょうかん治療院」の大野おおの 捷人かつひとです。

バーベルやマシンなどの器具を用いない自重トレーニングを主としたトレーニング方法をお伝えしています。一般的なパーソナルジムでは、バーベルやマシンなどの器具を用いた筋力トレーニング(以下、ウェイトトレーニング)を行っています。「自重トレーニングは、初心者や体力に自信のない方に最適なトレーニングであり、ウェイトトレーニング程の効果は期待できない」とのご指摘を頂くと思います。自重トレーニングでも工夫次第でウェイトトレーニングと遜色のない効果が期待できると考えています。

自重トレーニングの最大の利点は、場所を選ばず安全にトレーニングが行えることです。ウェイトトレーニングは素晴らしいトレーニング方法ではありますが、最大のリスクは高重量のバーベルなどの器具を扱った際のケガの危険性です。一般的にウェイトトレーニングは、経験を積めば積むほど扱う重量が上がっていきます。そして、扱う重量が上がれば上がるほど、関節や筋へのダメージの蓄積は避けられません。個人的な意見ではありますが、ベテランになればなるほど、確かに筋骨隆々で見栄えの良い身体の方が多いです。努力の積み重ねの結果である為、本当に敬意を表します。しかし、ベテランの方々の多くは、どこかしら部位(膝や肩、そして腰が多い)に痛みを抱えている傾向が見られます。筋肉の見栄えとは裏腹に、関節に相当なダメージを負っていることが想像できます。

トレーニングに対する価値観は、人それぞれであり、ウェイトトレーニングを否定しておりません。生活に支障が出るほどの痛みを抱えていることは、運動の本来の目的である健康増進や身体機能向上から大きくかけ離れていると考えています。

そもそも与えられた身体サイズのバランスを崩してはいけません。むしろ自分の身体を自由自在に扱うことが重要であり、これを実現してくれる為の最適な方法が自重トレーニングであると考えています。自重トレーニングは、自分の体重を負荷としている為、ケガのリスクは最小限に抑えることが出来ます。自重トレーニングの負荷を設定する要素は、「回数」と「動作」です。

「スクワット」を例にお伝えします。「スクワット」は、難易度がそれなりに高いですが、ある程度トレーニング経験を積んでいけば、多くの方は出来るようになります。しかし、スクワットのバリエーションの一つである「ピストルスクワット(片足スクワット)」は、難易度が非常に高く、強靭な下半身とバランス能力が要求されます。スクワットの難易度を段階的に上げていき、機能的な身体づくりを目指していきます。自重トレーニングで得た強靭な身体は、ウェイトトレーニングで得た身体に対して決して引けをとらないと考えています。

トレーニングを行う際は、正しいフォームで行わなくてはいけません。自己流で行うと、ケガにつながる可能性があります。トレーニングを安全かつ効果的に行う為には、「機能解剖学に基づいた正確な知識」や「技術を持った専門家にアドバイスを受ける事」が大切であると考えています。

当院では、治療家、運動指導者として13年間の臨床経験があります。患者様に専門家としての適切なアドバイスが出来ると自負しております。ご相談ください。

筋力トレーニングについての考え方

適度な運動が心身に及ぼす影響

適度な運動は、身体の動きを良くし、心身ともにリフレッシュする効果があります。心と身体の状態は、互いに独立しておらず、心身相関の関係にあります。適度な運動を行う事によって、身体機能が向上し、気持ちが前向きになります。身体機能の向上は、心の状態にも良い影響をもたらしてくれると考えています。治療家、運動指導者としての活動を通じて、患者様一人ひとりに合った筋力トレーニングの方法をお伝えしています。

自重トレーニングについて

自重トレーニングの負荷設定についての考え方をお伝えします。自重トレーニングは、負荷が自分の体重である為、「重量」で設定しません。「動作」と「回数」で負荷を設定します。自重トレーニングは、ケガのリスクを最小限に抑えつつ、運動負荷を高くする事が可能であると考えています。自重トレーニングのやり方次第では、十分満足できる負荷を設定することが出来、安全かつ効果的な身体づくりが実現できます。

ストレッチについて

ストレッチには、「静的ストレッチ」と「動的ストレッチ」に分類されます。「静的ストレッチ」は、目的の筋肉をゆっくりと伸ばすことで、関節可動域を広げる効果があります。「動的ストレッチ」は、身体を動かしながら筋を温めて、関節可動域を広げる効果があります。それぞれのストレッチには特徴があり、場面によっての使い分けが必要です。具体例として、「ウォームアップ」と「クールダウン」で行われているストレッチの方法についてお伝えいたします。