治療家のお話

スマホ首(ストレートネック)によって首の付け根にコリが出現すると、首の後ろの痛みだけでなく、頭痛を引き起こすことがあります。

頭痛の原因は、多岐にわたる為、まずはクリニックなどの専門医に受診されることをおすすめします。

検査結果などで、異常所見が見られなかった場合は、筋肉のコリによる痛みである可能性が高いです。

首の付け根には、後頭神経(大後頭神経、小後頭神経、大耳介神経)と呼ばれる神経が走行しております。

後頭神経は、頚椎(首の背骨)から出る脊髄神経であり、首や頭部などの知覚を支配しています。

何かしらの原因で、後頭神経が圧迫されると、首の痛みや頭痛を引き起こす可能性が出てくるのです。

後頭神経が圧迫されやすい身体の部位は、首の付け根です。

首の付け根には、後頭下筋群(大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)と呼ばれる筋肉群があります。

後頭下筋群は、後頭部と上部頚椎(首の背骨)にかけて走行しております。

視線に合わせて頭の動きを微調整するなど、首や頭部の位置を保持する大切な役割を果たしております。

後頭下筋群は、長時間のデスクワークやスマートフォン操作などによって硬くことが多いです。

後頭下筋群の緊張は、首の付け根で後頭神経を圧迫し、後頭神経痛につながる可能性が出てくるのです。

後頭神経痛は、後頭下筋群の緊張と大きく関わっています。

また、後頭神経痛と似たような神経症状として、帯状疱疹があります。

帯状疱疹は、神経に沿って赤い発疹などのブツブツが皮膚表面にみられることが多いです。

少しでも、帯状疱疹の疑いがある場合は、大至急皮膚科などの専門医への受診が必要になってきます。

首の付け根のコリを伴う後頭神経痛の治療を行う際は、後頭下筋群の緊張を和らげることが大切になってきます。

後頭下筋群は、首の付け根の深層にある小さな筋肉です。

当たり前の話になってしまいますが、深層にある筋肉の緊張を和らげる為には、直接アプローチすることが最も効果的です。

鍼治療は、深層の筋肉に直接アプローチすることが出来ます。

また、筋肉への鍼刺激は、筋血流量が高くなることも分かっております。

筋血流量の増加は、筋肉内に滞っていた発痛物質や老廃物を洗い流し、筋肉の痛みの軽減や疲労回復にもつながります。

頭痛を伴う後頭神経痛は、鍼の適用であり、即効性があると考えております。

首の付け根のコリによる頭痛でお悩みの方、鍼治療を取り入れてみてはいかがでしょうか。

出張鍼灸施術を承っておりますので、ぜひご相談くださいませ。

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