四股スクワットは、四股立ちで行うスクワットであり、主にお尻や太ももの筋肉を鍛えることが出来る下半身トレーニングです。
四股立ちは、相撲の四股を踏むときの立ち方です。
足幅は、肩幅の1.5~2倍位とし、つま先の方向は、外側に斜め45度とします。
四股立ちの際は、膝関節が内側に入らないように立つことがポイントです。
下半身の筋肉は、上半身の筋肉と比べて大きな筋肉が多く、全身の筋肉量の60~70%といわれております。
基礎代謝量は、筋肉量に比例しており、基礎代謝量が高ければ高いほど、脂肪燃焼効果も高くなります。
筋肉には、身体を温める効果がある為、全身の筋肉量が増えると、冷えの改善の助けにもなります。
筋肉量の比率が高い下半身のトレーニングを行った方が、基礎代謝量を高めるのに効果的なのです。
また、筋肉が大きくなると、毛細血管の量が増えるといわれており、筋肉量を増やすことは、健康増進にもつながります。
四股スクワットは、ノーマルスクワット(足幅を肩幅で行うスクワット)にはない利点があります。
四股スクワットの最大の利点は、スクワット動作での腰への負荷が軽減出来ることです。
スクワットの際に、腰を痛める最大の原因は、バットウィンクです。
バットウィンクとは、スクワットのボトムポジションで背中が丸くなる状態です。
背中が丸くなることで、腰へのストレスが強くなり、腰痛を引き起こす可能性が高くなるのです。
四股スクワットは、足幅を広げて行うスクワットである為、バットウィンクになる可能性が低いです。
四股スクワットは、腰への負荷を軽減することが出来るのです。
さて、ノーマルスクワットは、主に太ももの筋肉である「大殿筋」と太ももの筋肉である「大腿四頭筋」を鍛えることが出来ます。
四股スクワットは、「大殿筋」や「大腿四頭筋」の他にも、内ももの筋肉である「内転筋」を鍛えることが出来ます。
内転筋は、マシントレーニングでないと鍛えることが難しい筋肉ですが、四股スクワットであれば、内転筋にも刺激を与えることが可能です。
四股スクワットは、より多くの下半身の筋肉を動員することが出来るのです。
それでは、ノーマルスクワットは、四股スクワットより劣るのかというと、そうではありません。
四股スクワットにも、デメリットはあります。
それは、ノーマルスクワットに比べて、高重量のバーベルが扱いにくいことです。
四股スクワットは、足幅が広くなるため、バーベルを扱う重量は、どうしても軽くなります。
高重量のバーベルでスクワットを行うのであれば、ノーマルスクワットです。
四股スクワットとノーマルスクワットには、それぞれに優れた部分があります。
四股スクワットとノーマルスクワットの特徴を把握し、それらのスクワットを上手に使い分けることが大切であると考えております。
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