ヒトの身体の最大の特徴は、直立二足歩行であることです。
進化の過程で、直立二足歩行を獲得し、両手が自由に使えるようになったことで、脳が発達していました。
脳が発達し、高度な知性を得ることで、現代の文明を築くことが出来たのです。
ヒトは、地球上の生物の中でも、直立二足歩行が可能である唯一の生物です。
しかし、直立二足歩行は、メリットばかりではありません。
直立二足歩行を獲得したことで、身体の構造上、腰に負荷がかかりやすくなったといわれております。
犬や猫などの四足歩行動物は、足が地面に接地する支持基底面は、長方形であり、安定感があります。
一方、ヒトの場合は、足長が約25cmの二本の足で支える必要がある為、四足動物に比べて、支持基底面が狭く、非常に不安定な身体の構造です。
ヒトが地球上の生物の中でも、腰痛の発症率が極めて高い理由の一つです。
また、部位別の筋骨格系の疾患の中でも、腰痛は、肩こりと同じくらい、多いともいわれています。
ヒトの骨格は、他の動物と異なり、背骨の形状が特徴的です。
ヒトの背骨は、S字状のカーブの形状をしております。
その特徴的な背骨の形状によって、身体のバランスを整えたり、身体への衝撃を和らげたり出来ております。
しかし、先程お伝えしたように、ヒトは、支持基底面も狭い為、ちょっとした骨格バランスの歪みだけでも、身体へのストレスが大きくなってしまいます。
例えば、スマートフォン操作やパソコン作業などで、反復的な前かがみ姿勢が続くと、体重配分が前側に偏ります。
短時間であれば、大きな問題にはなりませんが、それが長期的になると、背中側の筋肉に大きな負荷が加わってしまいます。
結果として、腰痛や肩こりなどにつながってしまうのです。
身体へのストレスを最小限にする為には、背骨のS字状のカーブを崩さないことです。
S字状のカーブを維持するためには、良い姿勢を意識することが大切です。
良い姿勢を意識するポイントとして、胸を張り、肩甲骨を背骨に寄せることです。
しかし、慢性的な腰痛や肩こりで悩んでいる方の多くは、腰まわりや背中、そして首まわりの筋肉が硬くなっています。
筋肉が硬く、そして痛みがある場合、良い姿勢の意識付けの大切さが分かっていても、身体の筋肉が強張っている為、なかなか実践に移すことが難しいと思います。
良い姿勢の意識付けの前に、筋肉の状態を良くすることが先決です。
筋肉のコンディションを高める方法として、鍼治療をおすすめします。
鍼は、筋肉の硬さや痛みを軽減するだけでなく、筋血流量を高める効果もあります。
筋肉の血流量が高まると、滞っている発痛物質や老廃物を洗い流し、痛みの軽減や疲労回復につながることが期待出来ます。
鍼は、筋肉のコンディションを高める方法として、有効なのです。
慢性的な腰痛や肩こりでお悩みの方、鍼治療を取り入れてみてはいかがでしょうか。
出張鍼灸施術を承っておりますので、ぜひご相談くださいませ。
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