足裏の痛みには、足底腱膜炎などの整形外科的疾患があります。
そして、足裏に痛みを訴えている方の多くは、ふくらはぎが硬くなっている傾向があります。
足裏には、3つの土踏まずのアーチがあります。
- 内側縦アーチ
足の内側(母趾側)の土踏まずの部分です。一般的に土踏まずといわれているところです。
- 外側縦アーチ
足の外側(小趾側)の土踏まずの部分です。内側縦アーチに比べると、分かりにくいですが、外側にもアーチがあります。
- 横アーチ
足の指の付け根の前足部にある横のアーチです。
それらの土踏まずのアーチが、足の接地時の衝撃を和らげるなどの役割を果たしています。
例えば、土踏まずのアーチが低下し、扁平化するなど、アーチの形が崩れてしまうと、足裏へのストレスが加わり、足裏に痛みを引き起こす原因となります。
適切な土踏まずのアーチを確保することが大切になるのです。
土踏まずのアーチを保持する為には、足裏の足底腱膜やふくらはぎの筋肉などが機能的に働く必要があります。
足裏の足底腱膜とふくらはぎの下腿三頭筋は、アキレス腱を介して、解剖学的につながっています。
ふくらはぎの筋肉が硬くなると、土踏まずのアーチが崩れ、足裏の痛みにつながる可能性があるのです。
筋肉は、力を入れていない時は柔らかい状態であることが望ましいです。
柔軟性が低下し、筋肉が硬くなると、筋肉として働きにくくなります。
筋肉は、ゴムに例えることが出来ます。
張力のあるゴムは、非常に柔らかく、そして弾力性があります。
一方で、張力が弱くなったゴムは、硬くなります。
筋肉は、ゴム同様、柔軟性をもたせることが理想的なのです。
土踏まずのアーチを確保する為には、ふくらはぎの筋肉の働きを良くすることが大切になってきます。
ストレッチなどのコンディショニングを定期的に行い、ふくらはぎの筋肉の柔軟性をもたせることが、足裏の痛みの予防につながると考えております。
筋肉の硬さを軽減させる方法として、鍼治療をおすすめします。
鍼は、筋肉の硬さや痛みを軽減させる効果があります。
皮膚の表面だけでなく、目的の筋肉の深さまで直接刺入することが出来る為、非常に効果的です。
また、土踏まずのアーチを確保する方法として、足底板の処方をおすすめします。
足底板を入れることで、足裏の土踏まずのアーチが確保され、ふくらはぎへの負荷の軽減につながります。
繰り返しになりますが、ふくらはぎの負荷を軽減させる為には、土踏まずのアーチを確保することが大切なのです。
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