「膝のお皿(膝蓋骨)」は、膝頭にある円盤状の骨です。
なぜ、膝関節にわざわざこのような「膝蓋骨」があるのかと疑問を持たれた方は、いらっしゃるのかと思います。
「膝蓋骨」がある大きな理由の一つとして、「大腿四頭筋」の機能を高める効果があります。
「大腿四頭筋」は、太ももの前側にある非常に大きな筋肉です。
地面を蹴り出しながら、膝を伸ばす動作を行う為に欠かすことが出来ません。
「大腿四頭筋」が力強くに働くことで、「イスからの立ち上がり」や「段差を上がる動作」をスムーズに行うことが出来るのです。
膝関節は、太ももの「大腿骨」、すねの「脛骨」、そして「膝蓋骨」で構成されています。
「大腿四頭筋」は、「大腿骨」と「骨盤」に付着しており、太ももの前側を覆うように走行しております。
この「大腿四頭筋」は、膝関節付近で腱となり、膝のお皿である「膝蓋骨」を通過します。
「膝蓋骨」を通過した後に、「膝蓋腱」となって、すねの骨である「脛骨」に付着します。
これら一連の流れで、膝関節を伸ばす(膝関節伸展)動作が行われているのです。
それでは、「膝蓋骨」はどのような役割があるのかというと、「膝蓋骨」は膝を伸ばす際の「滑車」の役割を果たしています。
この「膝蓋骨の滑車としての機能」があることで、膝を伸ばす際に力が伝わりやすくなり、力強い動作が可能となります。
もし、「膝蓋骨」が無かった場合、「膝蓋骨」がある状態に比べて、力が伝わりにくくなり、「大腿四頭筋」のパワーが発揮しにくくなります。
結果として、膝を伸ばす力が弱くなってしまいます。
膝のお皿である「膝蓋骨」は、膝を伸ばす力を発揮する為に、欠かすことが出来ない大切なパーツなのです。
ヒトの身体は、無駄なものが一切なく、本当に合理的に出来ております。
また、地面を蹴り出して、膝を伸ばす筋肉として、「大腿四頭筋」の他にお尻の筋肉である「大殿筋」もあります。
「大殿筋」は、「大腿四頭筋」と同様、身体の中でも、非常に大きな筋肉です。
「大腿四頭筋」と「大殿筋」は、地面を蹴り出して、膝を伸ばす際に、協調して作用します。
具体的な例として、スクワット動作です。
「スクワット」は、主に「大腿四頭筋」と「大殿筋」を鍛えることが出来ます。
地面を蹴り出しながら、膝を伸ばす動作は、日常動作でも多用する動きです。
「大腿四頭筋」と「大殿筋」を効果的に鍛えることができる「スクワット」は、非常におすすめできるトレーニング種目です。
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