治療家のお話

1日の多くをデスクワークなどでイスに座っている方に、意識して頂きたい座り方があります。

それは、「骨盤を立てること」と「肩甲骨を背骨に寄せて胸を張ること」です。

よくありがちな座り方として、脚を組まれたり、背中を丸めた状態で座っている状態です。

短時間であれば、大きな問題にはなりませんが、その状態が反復的に続くと、身体のバランスが崩れ、慢性的な肩こりや腰痛などの原因となる可能性があります。

ヒトの背骨は、横から見ると、「S字状のカーブ」を描いており、首の背骨(頸椎)、胸の背骨(胸椎)、腰の背骨(腰椎)、仙骨、そして尾骨で構成されています。

これらの背骨は、サイコロ状の形をしております。

そして、それぞれの背骨の間に、水分を含んだ衝撃吸収を行う「椎間板」があります。

身体にかかる衝撃を吸収したり、身体の前後のバランスをとったりするなど、ヒトが二足で生活を行う上で、効果的に働いてくれます。

例えば、長時間のスマートフォン操作などの前かがみ姿勢の場合、頭の位置が重心線に対して前側に移動することで、背骨が全体的に前側にスライドします。

背中や腰の筋肉で支える必要が出てきます。

背中や腰の筋肉への反復的な負荷となり、場合によっては、慢性的な肩こりや腰痛の原因になることがあるのです。

慢性的な肩こりや腰痛の多くの原因は、姿勢によるものであると考えています。

日頃の正しい姿勢の意識付けは、お身体の不調を防止する為に、非常に大切になります。

正しい座り方を行う為の2つのポイントです。

  • 骨盤を立てること
  • 肩甲骨を背骨に寄せて胸を張ること

1つ目の「骨盤を立てること」のポイントとして、背骨を真っ直ぐにして座った状態で、お尻を左右に揺らしながら、ゴツゴツ触れる場所を確認してみてください。

そのゴツゴツした場所が坐骨(坐骨結節)です。

坐骨(坐骨結節)を立てるように座ることで、「骨盤を立てること」ができます。

2つ目の「肩甲骨を背骨に寄せて胸を張ること」のポイントとして、「リュックを背負ったとき」や「たすき掛けしたとき」の感覚です。

気づいたときで大丈夫ですので、是非とも2つのポイントを意識して座っていただければ幸いです。

2つのポイントを継続することで、短期記憶から長期記憶となり、正しい座り方が定着につながると考えています。

また、立位のときに意識をしていただきたいことは、「肩甲骨を背骨に寄せて胸を張ること」です。

「正しい座り方」と「正しい立ち方」に共通していえることは、「肩甲骨を背骨に寄せて胸を張ること」です。

先程、お伝えした2つのポイントを意識していただきたいのですが、どちらが優先度が高いかといいますと、「肩甲骨を背骨に寄せて胸を張ること」です。

まずはじめに、「肩甲骨を背骨に寄せて胸を張ること」を意識していただいてから、その後に「骨盤を立てること」を実践していただければ、幸いです。

出張鍼灸施術を承っておりますので、ぜひご相談くださいませ。

LINE公式アカウントで「健康に関するお役立ち情報」を定期的に配信しております。

お友達追加よろしくお願いします。

友だち追加
投稿日:2024年4月5日 | 最終更新日:2024年9月11日