運動のお話

「スクワット」をした後に腰に痛みがあらわれるのは、「バットウィンク」が原因かもしれません。

「バットウィンク」とは、「スクワット」で深くまでしゃがんだ際に、股関節の前側の付け根がつまり、骨盤が後ろに傾いてしまう状態(骨盤の後傾)です。

骨盤が後傾すると、腰や背中が丸くなってしまい、体幹に力が入りにくくなってしまいます。

体幹は、胸が張れている状態のときに、力を発揮することが出来ます。

腰や背中が丸まった状態は、力学的に腰への負荷が強くなってしまうと同時に、体幹にも力が入りにくくなってしまいます。

「バットウィンク」が原因で、腰に痛みを引き起こしてしまうのです。

浅くしゃがむ「クォータースクワット」であれば、「バットウィンク」は起こりにくいのですが、深くしゃがんだときに、「バットウィンク」が起こり易くなります。

もし、「スクワット」をした後に、腰の痛みが現れるようでしたら、「バットウィンク」の可能性を疑ってみてください。

周りの方にフォームチェックをしてもらえると、分かり易いと思います。

「スクワット」で一番深くまでしゃがんだときに、「腰や背中が丸くなっているかどうか」がチェックポイントです。

また、「スクワット」の足幅が狭く、つま先の方向が真っすぐのときでも「バットウィンク」が起こり易いです。

「スクワット」で「バットウィンク」にならない為の3つのポイントです。

  • しゃがんだときに、「腰」や「背中」を丸めないこと
  • 足幅を広めにとること
  • つま先の方向を外側斜め45度のハの字にとること

これらを意識されるだけでも、「バットウィンク」の改善につながると考えています。

また、「腰や背中を丸めない意識をもつこと」につきましては、しゃがむときに腰を反りすぎないようにすることが大切です。

腰を反りすぎてしまいますと、「反り腰」になってしまい、腰の痛みの原因になってしまうことがあります。

「反り腰」については、「スクワット」のときの目線が大切です。

真っすぐではなく、15m先の地面を見ることをおすすめします。

25mプールの3分の2くらいの位置です。

目線を少しだけ下に落とすことで、腰が反れることを防ぐことが出来ます。

「反り腰」の修正が難しいと感じられる方は、「目線の意識付け」を試されてみてはいかがでしょうか。

それでも、「スクワット」による腰の痛みが改善されなければ、代替種目である「ブルガリアンスクワット」を「ランジ」への種目変更を検討してみるのも良いと考えています。

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投稿日:2024年3月29日 | 最終更新日:2024年9月29日