上腕骨外側上顆炎は、テニス肘ともいわれ、肘まわり(肘の外側)の筋肉に痛みを引き起こす整形学的疾患です。
手首を返す動き(手関節伸展動作)が反復的に続くことによって、肘まわり(肘の外側)の筋肉に痛みや炎症が出現します。
テニスの選手に多くみられるといわれております。
肘まわり(肘の外側)には、手首を返す(手関節伸展動作)筋肉が多くあります。
荷物を持ち上げるなど、手首を返す動きが多くなると、それらの筋肉に反復的な負荷が加わり、肘まわり(肘の外側)の筋肉に痛みや炎症を引き起こすのです。
一般的に、筋肉は腱となって骨に付着します。
そして、骨と腱が付着する場所は、力学的なストレスが強くなります。
手首を返す動き(手関節伸展動作)によって、骨と腱の付着する肘まわり(肘の外側)の部位に負荷が加わります。
反復的な手関節背屈動作は、その部位にストレスが加わり、痛みや炎症を引き起こすのです。
デスクワークでのパソコン作業でも、上腕骨外側上顆炎の症状を訴えるケースが多くみられます。
キーボードのタイピングは、手関節を返しながら、手の指を動かす動作です。
その動きが長時間になると、肘まわり(肘の外側)の筋肉に反復的なストレスが加わります。
長時間のタイピング操作は、骨と腱の付着部である肘まわり(肘の外側)に痛みや炎症を引き起こすのです。
肘まわり(肘の外側)に痛みがあって、スポーツや荷物の運搬作業などをした覚えがない場合は、長時間のパソコン作業が原因かもしれません。
投稿日:2023年3月1日 | 最終更新日:2024年9月10日