スクワットは、下半身トレーニングの代表的な種目であり、キングオブエクササイズともいわれております。
スクワットは、非常に優れた種目なのですが、スクワットを行いたくても行えない方がいらっしゃいます。
それは、スクワット時のバットウィンクが原因で、腰が痛くなってしまうケースです。
バットウィンクとは、スクワットで深くまでしゃがんだ際に、背中が丸くなってしまう状態です。
背中が丸くなることで、腰への負荷が強くなり、腰痛につながってしまうのです。
バットウィンクの対処法として、足幅を広げるワイドスクワットを行う方法があります。
ワイドスクワットを行っても、バットウィンクによる腰の痛みが改善されない場合は、代替種目としてのランジの導入を検討してみて下さい。
ランジは、スクワットと同様、下半身のトレーニング種目です。
ボトムポジションで背中が丸くなりにくい為、腰への負荷を軽減することが出来ます。
また、ランジは、片足ずつ前方に踏み出す動作を伴う為、高いバランス能力も求められます。
身体を前後に移動しながら行う為、スポーツ選手が好んで行うことが多いのも特徴です。
さて、スクワットと鍛える部位が類似していることから、「ランジ」と「スクワット」は比較されることが多いです。
スクワットは、両脚を地面に接地させて行う為、トレーニング動作時の安定性が高いです。
筋肥大や筋力向上に有効ではありますが、スポーツ動作に近い動作とはいえません。
一方、ランジは、片足ずつ前後に移動させる為、スクワットに比べてフォームの習得が難しいといわれています。
スポーツの現場では、好んで「ランジ」をトレーニング種目として取り入れる運動指導者もいらっしゃいます。
どちらの種目が優れているかではなく、「ランジ」と「スクワット」のそれぞれの特徴を把握し、両者を臨機応変に使い分けることが大切であると考えております。
ランジは、スポーツ動作に特異的であるとお伝えしたが、日常動作における身体づくりとしても「ランジ」は有効です。
歩行や走行動作、そして階段の昇降動作は、体幹のバランスをとりながら、左右の脚を交互に動かします。
ランジ動作は、日常動作と共通している部分が多いです。
ランジは、日常動作に特異的であると考えています。
スポーツ活動に限らず、日常動作のパフォーマンス向上にも有効な種目なのです。
下半身トレーニングを行う際は、スクワットだけでなく、ランジを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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