乙武洋匡氏が書かれた「五体不満足」についてお話します。
「五体不満足」は、著者が幼少期から大学生までのご自身のエピソードが書かれた本です。
著者は、先天性四肢切断という手と足の状態で生まれてきました。
手と足がない自分の身体を障害でなく身体的特徴とし、持ち前の積極性や社交性で充実した人生を送られております。
バリアフリーを目指すことを自分の役割とし、数多くのメディアに出演し、活動されている尊敬できる方です。
自分次第で周りが変わることは、非常に共感できます。
アメリカの心理学者であるウイリアム・ジェイムス博士の名言で「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる」という言葉があります。
ウイリアム・ジェイムス博士の名言は、自分次第で周りの環境が変わり、そして運命までもが好転すると解釈しています。
著者は、もともと社交的な性格であり、心が変わったという表現は適切でないかもしれないが、ジェイムス博士の名言を体現されていると考えています。
著者は、小学校から大学まで特別学級ではなく、普通教育を受けてこられています。
進学の度に、持ち前の積極性と社交性の高さで初対面の友人と直ぐに打ち解け、仲良くなっていきます。
クラスの中心人物となり、部活動や課外活動に精力的に取り組み、充実した学生生活を送られています。
エピソードでもありましたが、著者と出会った初対面の方は、正直最初は驚いたと言っています。
しかし、自然体で堂々とクラスメイトと接することで、友達の心のバリアフリーをいち早く解けたのだと思います。
自分が思っているほど周りは気にしておらず、本人の気持ちの持ち方次第で他人の気持ちはいくらでも変えられるのだと感じました。
多くの方は、身体的特徴を持たれた方に接する機会は極端に少ないと思います。
それは慣れの部分であり、身体的特徴に対して理解を深めていけば、お互いに充実したコミュニケーションがとれると考えています。
知らないことに対しては、物事に対して積極的になれない傾向があると考えています。
多くの事を学ぶ事で、先入観をなくすことにつながると考えています。
「五体不満足」は、身体的特徴をより深く理解してもらいたいというメッセージが含まれていると解釈しています。
誰もが世の中の一員として何かしらの役割があると考えています。
与えられた役割を果たす為に、少しでも自分を高めていくことが大切です。
「己を知り、学びの幅を広げる」ことを心掛けてまいります。
「五体不満足」を通じて、このような気付きを得ることが出来ました。