治療家のお話

スマートフォン操作などの反復的な前かがみ姿勢は、背中の筋肉にストレスが加わり、肩こりを引き起こす可能性があります。

そして、慢性的な肩こりでお悩みの方の多くは、巻き肩になっている傾向があります。

巻き肩とは、肩が内側に入っている状態であり、それに伴い、頭の位置が前方にスライドしていることが多くみられます。

また、巻き肩によって、肩甲骨も外側に開きやすくなります。

「頭が前方にスライドすること」と「肩甲骨が外側に開くこと」によって、背中の筋肉の硬さにつながってしまうのです。

さて、背中の筋肉の中でも、菱形筋りょうけいきんと僧帽筋が硬くなりやすい傾向があります。

菱形筋りょうけいきんは、肩甲骨と背骨の間(肩甲間部)にある筋肉です。

肩甲骨を背骨に寄せるときに作用する筋肉であり、胸を張る姿勢をとるときに働きます。

僧帽筋は、後頭部の付け根や肩甲骨、そして背骨(頚椎から胸椎)などに付着している非常に大きな筋肉です。

僧帽筋は、大きな筋肉である分、肩をすくめたり、肩甲骨を動かすなど、筋肉の作用は多岐に渡ります。

菱形筋りょうけいきんと同様、僧帽筋も胸を張る姿勢に大きく関係しているといわれております。

つまり、猫背などの前かがみ姿勢が続くと、菱形筋りょうけいきんや僧帽筋などにストレスが加わり、背中の痛みや硬さを引き起こしてしまうのです。

背中の痛みを軽減する為には、胸が張れやすい状態にすることが大切です。

しかし、背中の筋肉に痛みや硬さがあると、胸が張れにくくなります。

菱形筋りょうけいきんや僧帽筋などの背中の状態を確認し、それらの筋肉のコンディショニングを行うことが大切になってきます。

筋肉のコンディショニングを行う方法として、マッサージや温泉など、さまざまな方法があります。

その中でも、鍼治療が有効であると考えております。

鍼は、筋肉の緊張を和らげ、そして痛みを軽減させる効果があります。

背中の筋肉は、身体の表面に僧帽筋があり、その奥に菱形筋りょうけいきんがある多層構造です。

鍼は、体内への刺入が出来る為、それぞれの筋肉へのアプローチが可能です。

また、鍼には、筋肉の血流量を高める効果がある為、より高い筋肉のコンディショニングが期待出来ます。

胸が張れやすい状態にする為には、身体全体の骨格バランスを調整することも大切です。

具体的には、身体の土台である骨盤の歪みを調整し、そして頭部と背骨の骨格を整えます。

背中の痛みを軽減する為には、「鍼治療による筋肉のコンディショニング」と「身体全体の骨格バランスの調整」が必要であると考えております。

肩こりなどが原因で、背中の痛みでお悩みの方、「鍼治療」と「骨格バランスの調整を行う施術」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

出張鍼灸施術を承っておりますので、ぜひご相談くださいませ。

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投稿日:2024年11月13日 | 最終更新日:2024年12月9日