治療家のお話

自律神経と呼吸は、密接に関わっているといわれております。

深い呼吸である「腹式呼吸」を意識することで、副交感神経が優位になり、リラックス効果をもたらしてくれます。

自律神経は、交感神経と副交感神経に分類されております。

交感神経は、心と身体の状態が「興奮モード」で優位となり、副交感神経は、「リラックスモード」の時に優位になります。

自動車に例えると、交感神経は、アクセルの役割を果たし、そして副交感神経は、ブレーキの役割を果たしています。

また、呼吸においては、吸うときは、交感神経が優位になり、吐くときは、副交感神経が優位になります。

両者がバランス良く働くことで、健康を保つことが出来ております。

近年は、ストレスのかかることが多く、交感神経が優位になりやすい環境となっております。

例えば、長時間のデスクワークやスマートフォン操作は、猫背姿勢になり易く、肩こりや腰痛につながりやすくなります。

肩こりや腰痛は、身体の痛みや筋肉の硬さを引き起こし、交感神経が優位になる場合が多いです。

また、猫背姿勢によって、胸郭が狭くなることで、呼吸が浅くなる「胸式呼吸」になる可能性も出てきます。

胸を張り、胸郭を広げることは、自律神経のバランスにとって、大切になってくるのです。

呼吸法には、さまざまな方法がありますが、主な方法として、「腹式呼吸」と「胸式呼吸」があります。

一般的に、「腹式呼吸」を行うと、呼吸が深くなり、「胸式呼吸」を行うと、呼吸が浅くなります。

そして、「腹式呼吸」を継続的に行うことで、副交感神経が優位になります。

一方、「胸式呼吸」が習慣化してしまうと、交感神経が優位になり易くなるといわれています。

さらに、「胸式呼吸」は、「腹式呼吸」に比べて、肺に酸素を十分に取り込むことが出来ず、血液の循環が悪くなり、疲労にもつながりやすくなります。

自律神経は、自分の意思で直接コントロールすることが出来ないといわれています。

しかし、例外として、日常的に呼吸を意識することで、自律神経をコントロールことが可能です。

呼吸をする際は、吸息よりも呼息を長めにとりながら、ゆっくりと「腹式呼吸」を行うことです。

「腹式呼吸」を意識すると、副交感神経が優位になります。

例えば、3秒かけて鼻から酸素を取り込み、5秒かけて口から二酸化炭素を吐き出します。

その際は、「腹式呼吸」を意識しながら、ゆっくりと呼吸します。

「腹式呼吸」を行うことで、「横隔膜」をはじめとした、より多くの呼吸に関わる筋肉を動員することが出来ます。

ゆっくりとした深い呼吸は、全身の血液の循環を良くし、身体が温かくなる効果も期待出来ます。

繰り返しになりますが、自律神経は、自分の意思で、コントロールすることが出来ません。

呼吸法は、自分の意思で、自律神経をコントロールすることが出来る唯一の方法なのです。

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投稿日:2024年10月5日 | 最終更新日:2024年12月9日