ヒールの高い靴を履く習慣のある方、反り腰の原因かも

腰に痛みを引き起こす原因の一つとして、反り腰があります。

反り腰は、腰が過度に反れている状態であり、ヒールの高い靴を履く方に多くみられます。

ヒールの高い靴を履くことで踵が上がり、身体が全体的に前かがみになります。

下り坂を常に立っているイメージです。

身体全体のバランスと取るために、代償的に腰が過度に反れてしまいます。

腰が過度に反れると、腰にストレスが加わり、腰痛の原因になってしまうのです。

反り腰を確認する為の簡易的な方法として、壁に背中をつけて立ったときの壁と腰の隙間の長さで判断出来ます。

壁と腰の隙間の距離が長く、手の甲が簡単に通過してしまう場合は、反り腰である可能性が高いです。

ヒトの背骨は、S字状のカーブである「生理的弯曲」を描いております。

• 頚椎（首の背骨）と腰椎（腰の背骨）では、前凸のカーブ（前弯）です
• 胸椎（胸の背骨）と仙椎（仙骨）では、後凸のカーブ（後弯）です

骨盤は、地面に対して垂直に立っているのではなく、やや前側に傾いております。

その骨盤の上に背骨が乗ることで、身体全体のバランスを保つことが出来ているのです。

反り腰である時の骨盤は、前傾が強くなった状態です。

骨盤の過度な前傾につられるように、腰椎（腰の背骨）の前凸のカーブ（前弯）も強くなってしまいます。

そして、反り腰になってしまうのです。

反り腰を改善させる為には、骨盤の過度な前傾をニュートラルな状態（骨盤がやや前側に傾いている状態）に戻すことが必要です。

骨盤の傾きをニュートラルな状態にすることで、腰椎（腰の背骨）の弯曲の改善にもつながります。

反り腰の改善する為には、骨盤の傾きをニュートラルな状態（やや前傾した状態）に戻すことが大切なのです。

また、医療機関やスポーツトレーナーなどの専門家から、反り腰を改善する為には、「腹筋（腹直筋）に力を入れてください」や「腸腰筋（大腰筋）のストレッチをして下さい」などのアドバイスを受けた方がいらっしゃると思います。

それらのアドバイスの意図は、骨盤に付着する筋肉の働きを改善させることで、骨盤の過度な前傾をニュートラルな状態に戻すことです。

腹直筋や腸腰筋などの筋肉は、骨盤を傾きに関わる筋肉である為、これらの筋肉が効果的に働くことで、適切な骨盤の傾斜を維持することが出来ているのです。

反り腰は、骨盤に付着している筋肉が硬くなったことが原因であるともいわれております。

骨盤まわりの筋肉を和らげ、身体全体の骨格バランスを整えることが、反り腰の治療として最適な方法であると考えております。

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