肩こりでお悩みの方の多くは、巻き肩である傾向があります。
巻き肩とは、肩が前側に入った状態です。
例えば、パソコンなどの前かがみ作業によって、首が前側にスライドすると、それにつられるように肩も前側に入りやすくなります。
肩が前側に入ることによって、首や背中などにストレスが加わり、それらの筋肉の硬さや痛みを引き起こすのです。
巻き肩であるかどうかを簡易的にチェックする方法があります。
- 気をつけの状態で仰向けに寝ていただきます
- 仰向けの際は、腰を反らず、肩に力を抜いてください
- 床に対して、肩が浮いていないかチェックします
- もし、床に対して肩が浮いている状態であれば、巻き肩である可能性があります
そのように、仰向けのときに肩が浮いている状態である方は、巻き肩であることが考えられます。
また、巻き肩は、胸が張れにくく、首も前側にスライドしている傾向があります。
常に首や肩甲骨まわりの筋肉などにストレスが加わっている状態です。
さらに、ヒトの背骨の形である「S字状のカーブ」が歪んである可能性も考えられます。
ヒトの背骨は、「S字状のカーブ」である「生理的弯曲」を描いております。
- 頚椎(首の背骨)と腰椎(腰の背骨)では、前凸のカーブ(前弯)を描いています
- 胸椎(胸の背骨)と仙椎(仙骨)では、後凸のカーブ(後弯)を描いています
「生理的弯曲」によって、身体への衝撃を吸収し、全体のバランスを取ることが出来ているのです。
背骨の「生理的弯曲」を維持する為には、胸を張れる姿勢でいることが望ましいです。
パソコン作業などの前かがみ姿勢は、背骨の「生理的弯曲」の歪みを引き起こしてしまう可能性があります。
例えば、前かがみ姿勢によって、頭の位置が前側にスライドすると、首や肩などにも影響を及ぼします。
具体的には、前側にスライドした頭の位置につられるように、首も前側にスライドすると同時に、肩も前側に入ってしまいます。
つまり、首が前側にスライドしたことによって、肩が前側に入ってしまう「巻き肩」の状態になってしまうのです。
繰り返しになりますが、巻き肩が原因で、肩こりの症状を引き起こしてしまう可能性があると考えております。
肩甲骨を背骨に寄せ、胸を張る意識付けを行っていただくことをおすすめします。
胸を張る感覚としては、リュックサックを背負ったときのイメージです。
その姿勢が短期記憶から長期記憶に変わることで、良い姿勢の定着につながると考えております。
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