運動のお話

筋力トレーニングを行う際、呼吸を意識されると力が入りやすくなります。

例えば、スポーツで強い力を出したい時に、気合いを入れることが多いと思います。

声を出し、気合いを入れることで、強い力が発揮しやすくなります。

パフォーマンスを上げるために無意識に行っていることですが、非常に理にかなっております。

声を出すことは、呼吸でいうと息を吐く動作です。

筋力トレーニングの際、力を入れたい局面では、息を吐きながら行うことをおすすめします。

スクワットでは、しゃがむ際は息を吸い、立ち上がる際に息を吐きます。

スクワットで主に鍛えることが出来る筋肉は、太ももの「大腿四頭筋」とお尻の「大殿筋」です。

これらの筋肉は、しゃがんだ状態から立ち上がる際に、力を発揮する筋肉です。

スクワットでは、立ち上がる時に強い筋力が必要となる為、息を吐きながら行うのです。

腕立て伏せでは、肘を曲げる時に息を吸い、肘を伸ばす時に息を吐きます。

腕立て伏せは、主に鍛えることが出来る筋肉は二の腕の「上腕三頭筋」と胸の「大胸筋」です。

それらの筋肉は、物を押す動作の時に、力を発揮する筋肉です。

腕立て伏せの際は、肘を伸ばす時に、息を吐きながら行います。

「力を発揮したい時に息を吐く」とお伝えしましたが、例外があります。

それは、背中のトレーニングです。

背中のトレーニングでは、主に引く動作を行います。

チューブを用いたロウイング(チューブロウイング)を例にとって、ご説明します。

チューブロウイングは、肘を伸ばした状態から、チューブを手前に引くトレーニング種目です。

そして、引く動作のときに強い力が発揮されます。

原則通りに行うのであれば、チューブロウイングでも、チューブを引くときに息を吐くのではないのかと思います。

しかし、チューブロウイングでは、チューブを引く時には、息を吸います。

なぜなら、チューブを引くときは、胸が張れるため、息を吸った方が違和感のない動作につながります。

原則とは反対の呼吸動作にはなりますが、トレーニングの時の呼吸のし易さを優先した方が良いと考えています。

チューブロウイングの際は、チューブを引くときに息を吸い、肘を伸ばす時は息を吐きます。

例として挙げた3つのトレーニングの呼吸法についてまとめます。

  • スクワット

しゃがむとき:息を吸います
立ち上がるとき:息を吐きます

  • 腕立て伏せ

肘を曲げるとき:息を吸います
肘を伸ばすとき:息を吐きます

  • チューブロウイング

チューブを引くとき:息を吸います
チューブを戻すとき:息を吐きます

今後のトレーニングの参考にしていただけたら、幸いです。

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投稿日:2024年4月17日 | 最終更新日:2024年12月9日