治療家のお話

階段を降りる動作が辛い方、膝に痛みを抱えているかもしれません。

簡易的な方法ですが、膝に痛みがある方は、階段を昇るよりも階段を降りる方が辛い傾向があります。

階段を降りる際、重力加速度か加わり、足の接地の度に膝への衝撃が強くなります。

膝関節の動きは、太ももの前側の大腿四頭筋の関与が非常に大きいです。

筋肉の収縮には、大きく分けて3種類に分類されます。

  • 求心性収縮(コンセントリック収縮)
  • 遠心性収縮(エキセントリック収縮)
  • 等尺性収縮(アイソメトリック収縮)

「求心性収縮」は、筋肉が収縮する際、筋肉の長さが短くなります。

例えば、肘を曲げる動作が「求心性収縮」です。

「遠心性収縮」は、筋肉が収縮する際、筋肉の長さが長くなります。

例えば、肘を曲げた状態から、肘を伸ばす動作が「遠心性収縮」です。

「等尺性収縮」は、筋肉が収縮する際、筋肉の長さが変化しません。

例えば、空気イスが典型的な「等尺性収縮」です。

3種類の収縮の中で、最も筋肉に負荷がかかるのは、「遠心性収縮」です。

登山で下山する方が、筋肉痛が出やすいというのは、「遠心性収縮」によるものです。

階段を降りる際は、大腿四頭筋の「遠心性収縮」が行われています。

大腿四頭筋にとって、階段を降りる方が大きな負荷がかかります。

つまり、膝関節の動きに大きな影響のある大腿四頭筋に負荷がかかるということは、膝関節にも大きな負荷がかかっていると考えられます。

膝に痛みを抱えられている方が、下りのエスカレーターを必要とされているのは、そこにあります。

出張鍼灸施術を承っておりますので、ぜひご相談くださいませ。

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投稿日:2024年4月14日 | 最終更新日:2024年9月10日