健康を維持し、生活の質の向上を実現する為には、「心」と「身体」の両方をケアすることが大切であると考えています。
心と身体は、「心身相関」の関係にあり、お互いに切っても切り離せない関係であるいわれています。
皆さまもご存じであると思いますが、古代ローマの詩人「ユウェナリス」のお言葉で「健全な精神は、健全な肉体に宿る」があります。
「心」と「身体」は、独立した状態でないという教えであり、治療家として常に意識しているお言葉です。
「お身体の不調」の中でつらい症状の一つである「痛み」という感覚は、「心」の不調を引き起こしてしまう可能性が非常に高いです。
例えば、「慢性的な肩こり」で悩まされている患者様は、首や背中の痛みやだるさによって気分が沈んでしまうことが多いです。
「慢性的な痛み」が続くことで、気持ちまでもが沈んでしまい、「生活の質」にも影響が出てくる可能性もあります。
「痛み」は、身体にとっての警告信号であり、生命活動を維持する為には必要ではありますが、出来ることであれば避けたい感覚です。
「痛み」は、身体だけでなく、心までも憂鬱な気分にさせてしまう存在なのです。
また、「慢性的な痛み」は、「自律神経」のバランスを崩してしまうことがあります。
「自律神経」には、「交感神経」と「副交感神経」に分類されており、これらの神経がバランス良く働くことで、「心身」共に元気に過ごすことが出来ます。
「慢性的な肩こり」は、首や背中などの筋肉が緊張状態になる傾向があります。
筋肉の緊張状態が長く続くと、交感神経が優位な状態となり、場合によっては、手足の冷えや良質な睡眠を妨げるなどの状態を引き起こす可能性がでてきます。
「慢性的な肩こり」は、「心」と「身体」の不調を招く可能性があるのです。
このような症状に対しては、「心の部分」と「身体の部分」の治療が必要であると考えております。
「心の部分」と「身体の部分」の両方を治療する方法として、鍼治療がおすすめです。
鍼は、お身体の痛みの緩和だけでなく、リラックス効果もあります。
また、自律神経を整える効果もあるので、「心の部分」についてもアプローチすることが出来ると考えております。
「心身」の施術の一つとして、鍼治療も検討していただければ、幸いです。
また、「適度な運動」を生活に取り入れていただきたいと考えております。
「適度な運動」は、身体機能の向上だけでなく、爽快な気持ちになり、「心の部分」のリフレッシュにもつながります。
治療家として、お身体だけでなく、心の部分まで施術が出来る存在でありたいと考えております。