「慢性的な肩こり」や「腰痛」を抱えている患者様の多くは、「ふくらはぎ」や「もも裏」に硬さがみられる傾向があります。
「ふくらはぎ」や「もも裏」に硬さがある状態で、荷物も持ち上げたりするなどの作業を行うと、「腰」や「背中」、そして「首」に大きな負荷がかかってしまいます。
「身体操作」は、一つの部位で行われておらず、身体全体で協調し合いながら、行われております。
筋肉は、力を入れていない時は、柔らかい状態である事が望ましいです。
そして、力を入れているときのみ、筋肉が硬くなっていることが理想的です。
筋肉は、よくゴムに例えることが出来ます。
新品のゴムは、弾力性があって、素材は柔らかさをもっています。
ゴムを使い続けると、素材が硬くなると同時に、弾力性も損なわれます。
素材として柔らかい方が、ゴムとしての弾力性があるのです。
幸いにも筋肉は、メンテナンス次第で柔らかさを取り戻すことが可能である為、日々メンテナンスを行い、筋肉としての柔らかさを保っていただきたいと考えております。
話を戻しましと、「ふくらはぎ」や「もも裏」に硬さがある状態で、前かがみ姿勢になった際、「腰」や「背中」、そして「首」への負荷が大きくなります。
本来は、「ふくらはぎ」や「もも裏」でその負荷を吸収しなくてはならないのですが、筋肉が硬くなった状態であると、力を吸収することが出来ません。
「腰」や「背中」、そして「首」にダイレクトに負荷がかかってしまうのです。
「慢性的な肩こり」や「腰痛」で悩まされている方の多くは、「ふくらはぎ」や「もも裏」が硬くなっている傾向があります。
表現はあまりよくないですが、ヒトの身体は、「世の中で最も精密な構造物」であると考えております。
ヒトの身体を人工的に完全に再現することは、今の科学では不可能です。
二足ロボットでも、歩行や階段の昇降など、ヒトが行う一部の動作しか出来ません。
精密であるが故に、身体の一つの場所で不調が生じてしまうと、他の場所に影響がでやすくなります。
ヒトには、自己修復能力があるので、こまめなメンテナンスを行うことが出来れば、健康寿命を伸ばすことも可能です。
メンテナンスの一つとして、「鍼治療」をおすすめします。
鍼は、筋肉の痛みや硬さを和らげるだけでなく、自律神経のバランスを整える効果もあります。
ご自身に合った定期的な身体のメンテナンスを行っていただけることをおすすめいたします。
そして、数多くある治療法の中で、「鍼治療」を選んでいただければ、幸いです。