猫背などの反復的な前傾姿勢は、首や背中などに痛みを引き起こす原因となります。
背骨は、横から見るとS字状のカーブを呈しており、前後方向のバランスを保っています。
前かがみ姿勢の時の頭の位置は、重心線よりも前側にスライドしている状態である為、背中側の筋肉に反復的なストレスが加わります。
身体の特定の部位への反復的なストレスは、筋スパズム(筋肉が緊張している状態)を引き起こし、より筋肉を硬くします。
硬くなった筋肉は、痛みを感じるセンサーである侵害受容器を刺激し、さらに痛みを誘発する負のスパイラルを引き起こす可能性があるのです。
適切な姿勢の意識付けは、特定の部位へのストレスを軽減させ、痛みのスパイラルを断つ為に有効な方法であると考えております。
適切な姿勢を定着させる為には、胸を張り、肩甲骨を背骨に寄せる意識が大切です。
適切な姿勢は、すぐには良い姿勢として脳内に記憶されません。
短期記憶として脳内にインプットされた姿勢を、長期記憶として定着させる為に、普段から左右の肩甲骨を背骨に寄せる意識を持たれることが大切です。
また、歩行の際も肩甲骨を寄せる意識をしながら、目線を15m位先を見ることが望ましいです。
投稿日:2023年2月22日 | 最終更新日:2024年9月10日