肘の施術について

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)や上腕骨内側上顆炎(野球肘)は、肘関節まわりで多くみられる整形学的な疾患です。日常動作やスポーツ活動の際のオーバーユースが主な原因であるといわれています。「鍼治療」などで痛みや炎症を和らげ、サポーター等で「患部を安静させること」が一般的な治療法です。患部を安静させる為には、手首の動きを制限させるサポーターの着用が望ましいです。「身体全体の骨格バランス」も大きく影響していると考えております。「鍼治療」と「骨格アライメント(骨や関節の並び方)の調整」、そして「患部の安静」が治療をする上で大切です。

身体動作が肘関節に及ぼす影響について

前かがみでの身体操作は、正しい姿勢での動作に比べて、肘にストレスが加わります。胸を張れている状態では、肘へのロスが少なく、最小限の力で効率よく動かすことが出来ます。力のロスが生まれると、必要以上に力を入れなくてはならない状態となります。前かがみ姿勢での反復的な動作は、肘まわりの筋肉に硬さや痛みを引き起こす原因になるのです。

ヒトの身体は、建物に例える事が出来ます。骨盤の部分は建物でいうと1階部分に相当します。建物の1階部分に歪みがあると、上層階にあたる肘や肩や首、そして背中にも歪みが生じ、必要以上のストレスが加わります。同じ動作でも、身体全体のバランスが整っている方が、患部に負担がかかりにくくなるのです。肘の運動は、身体全体が協調し合いながら行われています。身体全体のバランスを整えることで、力のロスが最小限になると考えております。

正しい姿勢の意識付けは、「胸を張ること」が大切です。胸が張れやすくする為には、身体全体の骨格バランスを整えることが必要です。また、胸が張れにくい状態の方の多くは、身体全体の筋肉が硬くなっている傾向があります。身体全体の筋肉を和らげる方法として、「鍼治療」が有効であると考えています。「鍼治療」と「骨格アライメント調整(骨や関節の並び方)」を併用することで、身体全体のバランスを効果的に整えることが出来ます。また、患部を休めることも非常に大切です。患者様の状態にあった適切なサポーターをご提案させていただきます。

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