患者様との関わり方

理想とするライフスタイルを実現する為には、患者様の状態をヒヤリングし、具体的な目標を共有する事が大切であると考えています。目標達成の為の具体的な方法は、患者様によって異なります。例えば、慢性的な腰痛を抱えている患者様に対しては、痛みを軽減させる為の施術、及び身体機能を高める為の運動療法が必要です。場合によっては、体重管理が必要な場合もあります。患者様の目標によって、アプローチする方法は様々です。目標は、患者様にとっての理想的な姿です。目標を明確にすることは、患者様のモチベーションの維持に大切であると考えています。

目標設定の例1(20代男性Aさん)

学生の頃は運動部に所属し、運動経験がありスポーツをすることが大好きです。社会人になって仕事が忙しくなり、残業があたりまえの生活を送っていました。激務の影響からか、ストレスで身体を壊してしまい、体重も急激に減少しました。仕事は退職し、療養が功を奏し、体調は回復してきました。急激な体重減少の影響の為、筋力の減少は明らかです。現在は、他業種ではありますが、社会復帰をしています。体力をもとに戻し、運動習慣を定着させ、あわよくば自分史上最高の体力レベルを望んでいます。

Aさんの目標は、体力レベルの向上です。

いきなり、運動強度を高めることは出来ません。無理は禁物です。何か興味のあるスポーツを始めることが有効であると考えています。もともと身体を動かすことが好きである為、興味のあるスポーツを始めるという提案は、受け入れてもらえる確率は高いです。新たにスポーツを始めれば、必ずパフォーマンスの向上を望みます。パフォーマンス向上に特化した筋力トレーニングメニューをAさんにご提案します。

興味のあるスポーツが見つかっていない場合は、見つかるまでの間、スポーツを行う為の基礎体力向上を目標としたトレーニング方法をお伝えします。

目的意識を持つ事は、モチベーションの維持につながります。Aさんの場合は、筋力トレーニングを開始する事が出来れば継続しやすく、そして効果がでやすい方であると考えています。

目標設定の例2(40代男性Bさん)

学生の頃は運動部に所属をし、中高3年間を部活動の没頭していました。社会人になって仕事が忙しくなり、運動する習慣がなくなったと同時にストレスが原因で食事量が増えました。最近は、特に体型の変化がみられてきました。何とかしなくてはいけない気持ちは常にありましたが、仕事が優先してしまい、現在に至ります。また、デスクワーク中心の生活である為、腰にも慢性的な痛みを抱えています。現在の体型をなんとかし、運動を取り入れて、昔みたいな体型を取り戻す事を望んでいます。何か新しいスポーツをはじめていける為の身体の土台づくりが出来たらと考えています。

Bさんの目標は、「健康的に減量すること」と「自分の体重を使いこなせる機能的な身体づくり」です。

運動習慣の定着を実現し、今後スポーツが出来る身体の土台づくりをしていきたいと考えています。腰の施術を行い、身体のコンディショニングを行います。運動と治療の面で、Bさんと共に目標に向けて、歩んでまいります。

目標設定の例3(30代女性Cさん)

運動が苦手で、学生時代は文化部に所属していました。仕事は、サービス業です。仕事柄、前かがみを伴う姿勢が多く、慢性的な「首や背中の痛み」に悩まされています。本人は、運動不足を自覚しており、運動をしたいけど、具体的な方法が分からないをおっしゃています。筋力トレーニングをすると、筋肉がついてしまい、マッチョになってしまうのではないかと不安に思っています。運動不足を解消し、均整のとれた身体になることを望んでいます。また、慢性的な「首や背中の痛み」も解消したいともおっしゃっています。

Cさんの目標は、運動不足を解消し、長年悩まされている「首や背中の痛み」を解消することです。

まず、筋力トレーニングに対する誤解を解く必要があります。簡単にはマッチョになることは出来ません。高負荷のトレーニングを何年もかけて戦略的に行わない限り、マッチョになれないことをお伝えします。むしろ、トレーニングを行った方が均整のとれた身体になれます。さらに、良い姿勢となり、身体の見栄えも良くなります。トレーニングを行うことは、メリットだらけであることを認識して頂きます。これらを丁寧に説明いたします。また、施術と運動を組み合わせることで、「首や背中の痛み」の改善の相乗効果が期待できることもお伝えします。

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