肩こりでお悩みの方、「患部を温めること」と「ストレッチをすること」をおすすめします。
身体を温めると、血管が拡張し、血行が良くなります。
血行が良くなると、老廃物が効果的に除去され、栄養分の供給が盛んになり、組織が修復されやすくなります。
ストレッチは、目的の筋肉をゆっくりと伸ばすことで、筋肉や腱、そして靭帯の柔軟性が向上し、関節可動域を広げる効果が期待出来ます。
捻挫や打撲などのケガの急性期などの「温罨法の禁忌」以外は、身体を温めることをおすすめしています。
身体の冷えからくる肩こりは鍼灸でケア
肩こりでお悩みの方の多くは、身体が冷えている傾向があります。
そして、肩こりは、スマートフォン操作などの反復的な前かがみ姿勢が、主な原因であるといわれています。
前かがみ姿勢によって、背中が丸くなり、首や背中などの筋肉にストレスが加わります。
それらの筋肉の痛みや硬さによって、血管が収縮し、血液が滞ることで、身体の冷えにつながるのです。
また、慢性的な筋肉の緊張は、交感神経が優位となり易く、自律神経のアンバランスを引き起こす可能性があります。
交感神経優位による自律神経のアンバランスも、身体の冷えの原因の一つあるといわれております。
自律神経は、交感神経と副交感神経に分類されており、両者がバランス良く働くことで、心身の健康を維持することが出来ています。
交感神経が優位に働くと、血管が収縮し、血圧が上昇するなどの身体の生理的な反応が起こります。
短期的であれば問題ないのですが、慢性的に交感神経が優位な状態が続いてしまうと、血管が収縮し、身体の冷えにつながるのです。
鍼治療は、身体の冷えの改善に有効であり、そして筋肉の痛みや緊張を和らげるだけでなく、自律神経を整える効果もあります。
つまり、鍼には、血行をよくする効果があるのです。
冷え性改善の秘訣は運動を取り入れること
適度な運動は、冷え性改善の助けになります。
筋肉量が増えると、身体の冷えの改善につながることが期待出来ます。
身体の冷えの原因の一つとして、筋肉量の低下があるといわれています。
筋肉は、身体の唯一の動力源であり、身体を温める作用があります。
例えば、外出の機会が少なくなり、運動量が減少すると、筋肉量の低下につながる可能性があります。
筋肉量が低下すると、身体を動かすことが億劫になり、外出への意欲が低下してしまいます。
そのような状態が続くと、ますます運動量が低下し、筋肉量の低下につながってしまうのです。
また、基礎代謝量は、筋肉量に大きく左右されます。
基礎代謝量の低下も、身体が冷えやすい体質になる可能性が出てきます。
定期的に身体を動かすと、全身の筋肉や関節に適度な刺激が加わり、筋肉量が増え、基礎代謝量の増加につながります。
基礎代謝量が増加すると、身体を温める機能も高くなるのです。
運動習慣を定着させることは、体質の改善に大変有効な方法なのです。
さらに、筋肉量を増やす為には、運動だけでなく、食事と休養も大切になってきます。
運動することで、食欲が増し、寝つきも良くなる為、筋肉量を増やす相乗効果も期待出来ます。
筋肉量が増えると、身体が動きやすくなり、運動に対するモチベーションが上がります。
運動したくなるという好循環が生まれ、外出への意欲も高くなります。
適度な運動は、メリットばかりであり、最高の健康法なのです。
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