腰に痛みを訴える方の多くは、身体全体のアンバランスが認められる傾向があります。そして、筋肉の硬さや血行不良を引き起こしていることが多いです。猫背などの前かがみ姿勢を伴うデスクワークやスマートフォン操作などによって、骨格アライメントの不整を引き起こす可能性があります。患者様の状態に合わせて、鍼灸、赤外線治療器などの物理療法、そしてお身体全体の「骨格アライメント(骨や関節の並び方)調整」を行い、症状改善のサポートをしております。
「骨盤の歪み」が腰に及ぼす影響について
「骨盤の歪み」を引き起こす原因の一つとして、骨格アライメント(骨や関節の並び方)の不整が考えられます。立位のときの骨盤の位置は、身体の重心に位置しています。骨盤は全身の骨格の土台であり、建物でいうと一階部分に相当しています。二足歩行を行う上でも、非常に重要な部位です。「骨盤の歪み」は、腰の状態に大きく影響を及ぼしていると考えています。体幹を支える筋や股関節を動かす筋のほとんどは、骨盤に付着しています。骨盤に歪みが起こると、腰や股関節まわりの筋にも反復的なストレスが加わり、腰痛を引き起こす原因となるのです。施術を行う際は、骨盤の状態を重要視しております。
「骨盤の歪み」というキーワードは、抽象的の表現であり、具体的に身体がどのような状態になっているか非常に分かりにくいです。レントゲン検査やMRI検査などの精密検査を行っても「骨盤の歪み」を確認することが非常に難しいと考えています。読影能力の高い経験豊富な専門家であれば、「骨盤の歪み」を画像で確認する事が可能であるかもしれません。
「骨盤の歪み」は、「前かがみ」や「脚を組む」などの反復的な姿勢が主な原因であると考えています。骨盤にある仙腸関節のわずかな動きにより、骨盤の傾きに変化が生じます。その状態が続くと、腰や股関節に負荷が加わります。
「骨盤の歪み」については、専門家によって様々な考え方があると思います。個人的な意見になりますが、「骨盤の歪み」を引き起こすのは、仙腸関節の状態によるものであると認識しています。仙腸関節の状態を整えることは、「骨盤の歪み」を調整する事につながると考えています。腰の施術を行う際は、「仙腸関節の調整」を行った上で、お身体全体のバランスを整えてまいります。
「骨盤の歪み」を調整すると、骨盤の状態が整う為、腰や股関節まわりの筋肉などの負担が軽減されます。鍼灸や赤外線治療器などの物理療法は、筋肉の硬さや痛みを和らげる方法として非常に有効な方法です。患部の筋肉の硬さを軽減させた状態で、「仙腸関節のマニピュレーション」行うと、治療効果がより高まると考えています。
コルセットやさらしの着用について
腰への負担軽減を目的として、コルセットやさらしで固定することは非常に有効な方法です。コルセットやさらしは、骨盤を安定化させる効果が期待できます。痛みが緩解するまでの期間、日常動作の大きな助けとなります。介護職など仕事柄腰部に負担のかかる方は、せめて仕事の間だけでもコルセットの着用を推奨しています。
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