自重トレーニングについて

自重トレーニングの負荷設定についての考え方をお伝えします。自重トレーニングは、負荷が自分の体重である為、「重量」で設定しません。「動作」と「回数」で負荷を設定します。自重トレーニングは、ケガのリスクを最小限に抑えつつ、運動負荷を高くする事が可能であると考えています。自重トレーニングのやり方次第では、十分満足できる負荷を設定することが出来、安全かつ効果的な身体づくりが実現できます。

自重トレーニングの負荷の設定方法

具体的な自重トレーニングでの負荷の設定方法をスクワットでお伝えします。スクワットは下半身強化トレーニングの主要な種目です。

スクワットの難易度を以下の①~④に示します。①から④の中で、①の「ノーマルスクワット」の難易度は最も低いです。②の「クローズスクワット」、③の「アシスト付きのピストルスクワット」、そして④の「ピストルスクワット」の順に難易度が高くなります。

自重トレーニングは、負荷が弱いからトレーニング初心者が行うものだとご指摘を受けます。しかし、「ピストルスクワット」は非常に難易度が高く、正直言ってきれいなフォームで出来る方は多くないと考えています。「ピストルスクワット」をきれいなフォームで左右5回以上できれば、相当高いレベルの筋力が備わっていると判断しています。自重トレーニングでもやり方次第では安全に十分満足できる負荷を設定することが出来ます。

① ノーマルスクワット
通常の自重スクワットです。
② クローズスクワット
両脚を閉じたスクワットで下半身の筋力に加えて、バランス能力が要求されます。
③ 手すりにつかまってのピストルスクワット(片足スクワット)
片足スクワットの前段階で行うピストルスクワットです。手すりにつかまることで安定感が得られ、安全にピストルスクワットを行います。手すりにつかまって行ってはいるが、片足でのスクワットである為、強い下半身の筋力が求められます。
④ ピストルスクワット(片足スクワット)
手すりにつかまらず、片足だけでピストルスクワットを行います。強靭な下半身に加えて、高度なバランス能力が求められます。ピストルスクワットは、最高難易度のスクワットです。きれいなフォームで完璧に出来る方は多くないと考えています。

自重トレーニングについての関連記事

大野 捷人 Official Website
四股スクワットは腰への負荷が軽減できます | 大野 捷人 Official Website 下半身のトレーニングの代表的な種目として、「スクワット」があります。 「スクワット」は、お尻の「大殿筋」と太ももの「大腿四頭筋」を主に鍛えることが出来ます。 「大...
大野 捷人 Official Website
スタンディングカーフレイズとシーテッドカーフレイズ | 大野 捷人 Official Website ふくらはぎの筋肉を鍛えるトレーニング種目として、カーフレイズがあります。 カーフレイズは、つま先立ちで行う運動です。 カーフレイズは、ふくらはぎを鍛えるだけでなく...