治療家のお話

顎関節症がくかんせつしょう(顎の痛み)は、「口を開けた時にアゴが痛くなる」、「アゴを動かした時に音がする」、そして「口が開けにくくなる」などの症状を訴えます。

顎関節症がくかんせつしょうを起こす原因として、さまざまなケースがあります。

例えば、歯を食いしばったり、頬杖をつくなどの原因があります。

また、精神的なストレスが関与しているともいわれております。

顎関節症がくかんせつしょうの中には、関節の障害を伴うケースが存在します。

その場合は、歯科や口腔外科などの専門家による治療が必要になってきます。

それ以外のアゴの痛みとして、トリガーポイントによるものがあります。

トリガーポイントとは、筋肉の痛みの一つであり、筋肉の酷使などが原因で引き起こされることが多いです。

アゴの筋肉にトリガーポイントが形成されると、そのトリガーポイントが引き金となって、アゴだけでなく、目の周りコメカミなどに痛みを引き起こします。

また、アゴの筋肉の過緊張を引き起こし、筋肉内にロープ状の索状硬結(しこり)を触れることも特徴です。

筋肉の過緊張による顎関節症がくかんせつしょうの方の多くは、首や背中の筋肉が緊張している傾向があります。

アゴを動かす際は、咀嚼筋そしゃくきん(顎関節を動かす筋肉)だけでなく、首まわりの筋肉も関与しております。

つまり、顎関節症がくかんせつしょうは、顎関節単体の問題ではなく、身体全体に影響を及ぼす可能性があるのです。

顎関節症がくかんせつしょうの治療を行う際は、アゴの痛みが「関節の障害によるものなのか」、もしくは「筋肉の過緊張によるものなのか」を確認します。

その痛みが「筋肉の過緊張によるもの」であれば、鍼治療の適用分野です。

鍼を用いて、咀嚼筋そしゃくきん(顎関節を動かす筋肉)と首まわりの筋肉を緩める施術を行います。

顎関節の動きに関わる筋肉を緩めることで、アゴの痛みの軽減につながることが期待出来ます。

また、顎関節症がくかんせつしょうの方の多くは、巻き肩である傾向があります。

巻き肩とは、肩が内側に入っている状態であり、首まわりの筋肉が硬くなりやすくなります。

首まわりの筋肉の硬さは、咀嚼筋そしゃくきんの硬さにもつながり、更なるアゴの痛みを引き起こす可能性が出てきます。

首まわりの筋肉へのストレスを軽減する為には、胸が張れやすい骨格に調整することが大切であると考えております。

具体的には、「身体の土台である骨盤を調整すること」と「頭部と背骨の位置関係を整えること」です。

胸が張れやすい骨格に調整することで、顎関節の動きに関わる筋肉へのストレスの軽減につながります。

顎関節症がくかんせつしょうの治療を行う際は、「顎関節の動きに関わる筋肉を緩める鍼治療」と「胸が張れやすくなる為の骨格の調整」が必要であると考えております。

顎関節症がくかんせつしょう(アゴの痛み)でお悩みの方、「鍼治療」と「骨格の調整を行う施術」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

出張鍼灸施術を承っておりますので、ぜひご相談くださいませ。

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投稿日:2024年12月11日 | 最終更新日:2024年12月13日