肩こりや首こりが原因で、首や首すじ、そして背中の筋肉が硬くなり、場合によっては、頭痛につながることがあります。
例えば、反復的やパソコン作業やスマートフォン操作は、前かがみ姿勢になり易くなる為、首や首すじの筋肉にトリガーポイントが形成されることが多いです。
首や首すじのトリガーポイントによって、首や首すじの痛みだけでなく、頭部への関連痛を引き起こす可能性が出てきます。
トリガーポイントとは、反復的や猫背姿勢などの筋肉へのストレスによって、筋肉内にロープ状の索状硬結を触れることが特徴です。
また、トリガーポイントは、「局所」だけでなく、「局所と関係のない離れた場所」にも痛みが出現する「関連痛パターン」がみられます。
肩こりや首こりによって硬くなりやすい筋肉は、首や首すじにある「僧帽筋」、「後頭下筋群」、「肩甲挙筋」など、背中にある「菱形筋」などです。
それらの筋肉の中でも、首や首すじにある「僧帽筋」や「後頭下筋群」のトリガーポイントは、局所だけでなく、頭部にも痛みを出現する「関連痛パターン」をもちます。
肩こりや首こりが原因で、「僧帽筋」や「後頭下筋群」の筋肉にトリガーポイントが形成されると、頭痛を引き起こす可能性が出てくるのです。
トリガーポイントによって出現する痛みに対して、鍼治療は有効であると考えています。
鍼の主な効果として、痛みを和らげる「鎮痛効果」があります。
皮膚や筋肉に鍼を刺入すると、鎮痛作用のある「β-エンドルフィン」や「エンケファリン」などの内因性オピオイドが脳内で分泌されます。
それらの脳内物質によって、鎮痛効果をもたらしてくれるのです。
鍼は、体内に刺入出来る為、筋肉内のトリガーポイントへの直接のアプローチが可能であるのも、有効な理由の一つです。
心地良い鍼刺激は、α波優位(リラックスしている時に見られる脳波)とし、そして自律神経を整える効果もあります。
鍼治療は、痛みを和らげるだけでなく、心身のリラクゼーション効果もあるのです。
また、トリガーポイントへの鍼治療の他に、頭部に直接、鍼を刺入する方法があります。
「百会」に、鍼を刺入する方法です。
「百会」は、頭の頂点にあるツボであり、頭痛を和らげる効果があるといわれています。
患者様のご感想になりますが、「百会」に刺入すると、頭がスッキリし、身体が軽くなるとのお話を頂きます。
そのように、鍼治療は、肩こりや首こりの症状に対して、非常に有効な方法なのです。
肩こりや首こりでお悩みの方、鍼治療を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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