ふくらはぎの筋肉を鍛えるトレーニング種目として、カーフレイズがあります。
カーフレイズは、つま先立ちで行う運動です。
カーフレイズは、ふくらはぎを鍛えるだけでなく、バランス能力を向上させるトレーニングとしても有効です。
また、ふくらはぎの筋肉の役割として、末梢にある静脈血を心臓に戻す為のポンプ作用があります。
ふくらはぎの筋肉は、第二の心臓ともいわれております。
ふくらはぎの筋肉には、表層にある腓腹筋と深層にあるヒラメ筋があります。
それらの筋肉は、つま先立ち(足関節の底屈)の作用があります。
カーフレイズで腓腹筋とヒラメ筋を鍛えることが出来ますが、工夫次第でそれらの筋肉を鍛える比率を変えることが出来ます。
カーフレイズのバリエーションとして、スタンディングカーフレイズとシーテッドカーフレイズがあります。
- スタンディングカーフレイズは、立って行うつま先立ち運動です
- シーテッドカーフレイズは、座って行うつま先立ち運動です
腓腹筋を鍛える比率を上げたい場合は、スタンディングカーフレイズをおすすめします。
腓腹筋は、足関節と膝関節をまたいで走行する二関節筋である為、立位の時のつま先立ちで筋肉が強く収縮します。
立位で行うスタンディングカーフレイズは、腓腹筋が働く比率が高くなるのです。
一方、ヒラメ筋を鍛える比率を上げたい場合は、シーテッドカーフレイズをおすすめします。
ヒラメ筋は、足関節のみをまたいで走行する単関節筋である為、座位の時のつま先立ちで筋肉が強く収縮します。
座位で行うシーテッドカーフレイズは、ヒラメ筋が働く比率が高くなります。
繰り返しになりますが、スタンディングカーフレイズは、腓腹筋を鍛える比率を上げたい時に行い、シーテッドカーフレイズは、ヒラメ筋を鍛える比率を上げたい時に行うことををおすすめします。
余談にはなりますが、ふくらはぎの肉離れの部位を同定する方法として、スタンディングカーフレイズとシーテッドカーフレイズの考え方が役に立ちます。
ふくらはぎの筋肉は、肉離れを起こしやすい部位です。
一般的に、肉離れの好発部位は、腓腹筋の内側ですが、ヒラメ筋など他の筋肉でも起こる可能性があります。
例えば、肉離れの発生部位が腓腹筋である場合は、膝を伸ばした時のつま先立ち動作で、ふくらはぎに強い痛みが発生する傾向があります。
スタンディングカーフレイズの動きです。
また、ヒラメ筋に肉離れが発生している場合は、膝を曲げた時のつま先立ち動作で強い痛みがあらわれることが多いです。
シーテッドカーフレイズの動作です。
それぞれの筋肉の特徴から、肉離れの発生部位の同定を行うことが出来るのです。
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