運動のお話

四股スクワットは、足幅を広げたスクワットであり、お尻の筋肉の活動量を高めてくれます。

また、四股スクワットは、腰への負荷を軽減することが出来るのも利点です。

お尻の筋肉は、身体の中でも大きな筋肉であり、股関節を動かす作用があります。

そして、直立二足歩行であるヒトは、四足動物に比べて、お尻の筋肉が非常に発達しています。

二本の足で直立を維持する為には、お尻の筋肉の関与が大きく、お尻の筋肉が硬くなってしまうことが多いです。

お尻の筋肉が硬くなると、坐骨神経痛の症状を引き起こし易くなるのです。

坐骨神経は、お尻の奥深くを走行する非常に太い神経です。

そこから神経の名前を変えながら、もも裏やふくらはぎ、そして足まで達します。

坐骨神経痛は、お尻からもも裏、ふくらはぎ、そして足にまで痛みやシビれが出現する可能性があります。

坐骨神経痛は、腰椎由来(腰椎椎間板ヘルニアなど)などの原因がありますが、お尻の筋肉が硬くなったことによって引き起こされるケースも多くみられます。

お尻の筋肉の中でも、お尻のインナーマッスルである「梨状筋りじょうきん」が坐骨神経痛との関りが大きいといわれております。

「梨状筋」は、解剖学的に坐骨神経の近くにある筋肉です。

「梨状筋」が硬くなると、坐骨神経を圧迫し、坐骨神経痛による症状が出現してしまうのです。

「梨状筋」は、深層外旋六筋しんそうがいせんろっきんの一つです。

深層外旋六筋とは、股関節を外側に回旋する(股関節の外旋)六つのお尻のインナーマッスルです。

股関節の外旋動作は、平行立ちの状態から、つま先を外側に向ける(外側のハの字)動作です。

四股スクワットは、四股立ちの状態で行うスクワットであり、股関節の外旋動作を伴います。

四股立ちは、肩幅の約1.5倍~2倍の足幅で、つま先を外側に向ける立ち方です。

四股立ちを行うと、股関節が外旋されるのです。

四股立ちの状態でスクワット動作を行うと、梨状筋を含めた深層外旋六筋を効果的に動かすことが出来ます。

一般的に、筋肉は適度な刺激を加えることが必要です。

筋肉を動かさない状態が続くと、筋肉が硬くなり、場合によっては痛みを引き起こす原因になります。

ヒトは動く動物である為、筋肉に適度な刺激を加えることで、コンディションの維持にもつながります。

四股スクワットを行うことで、お尻全体の筋肉に刺激を加えることが出来ます。

坐骨神経痛の治療については、医療機関で治療することをおすすめします。

あくまでも、四股スクワットは、予防を含めた補助的な方法として、捉えていただければ幸いです。

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投稿日:2024年6月15日 | 最終更新日:2024年9月29日