ストレッチには、大きく分けて「静的ストレッチ」と「動的ストレッチ」があります。
静的ストレッチは、目的の筋肉をゆっくりと伸ばすストレッチです。
股割りが典型的な「静的ストレッチ」です。
静的ストレッチは、筋肉を温め、関節可動域を高める効果があり、ケガの予防にも有効です。
運動後のクールダウンで「静的ストレッチ」を取り入れることで、翌日の疲れを軽減させる効果もあります。
静的ストレッチを行う際は、気持ちいいと感じるくらいの緩やかな強度が良いです。
痛みを感じるくらい強度を強くしてしまうと、筋肉を損傷してしまう可能性が出てきます。
ストレッチの時間としては、30秒から40秒が目安です。
1回のストレッチ時間を長くするよりも、1日で行うストレッチの回数を増やした方が効果的です。
スポーツの現場では、「静的ストレッチ」をしすぎると、筋肉が緩んでしまい、運動パフォーマンスが落ちてしまうといわれています。
確かに、「静的ストレッチ」には、そういった側面があります。
しかし、30秒から40秒程度であれば、筋肉が温まると同時に、関節可動域も広がる為、大きな問題にならないと個人的には考えています。
どの分野にもいえることですが、常識といわれることは日々変化します。
もしかしたら、今日の常識が数年後には非常識になるかもしれません。
皆さまもご存じの「うさぎ跳び」が最たる例です。
現在は、うさぎ跳びがトレーニングとして有効であると言っている方は、誰一人いません。
常に最新情報にアンテナを張り、コラムを通じて、皆さまに情報発信してまいります。
つまり、静的ストレッチを行う際は、気持ちが良いと感じる強度に抑え、ストレッチ時間は30秒から40秒程度にとどめた方が良いと考えています。
また、動的ストレッチは、適度な動きを加えながら、目的の筋肉を伸ばし、身体を温めるストレッチです。
ラジオ体操が典型的な「動的ストレッチ」です。
運動前のウォーミングアップでは、「動的ストレッチ」を行った方が良いといわれています。
適度な動きを加えることで、身体が温まり、安全に運動へと移行できる利点があります。
ウォーミングアップの「動的ストレッチ」で、勢いや反動をつけすぎると、身体を痛める可能性が出てきます。
身体が温まるまでは、「動的ストレッチ」の強度を抑えながら行うことをおすすめします。
「静的ストレッチ」と「動的ストレッチ」を上手に使い分けながら、スポーツや日常生活に取り入れていただければ、幸いです。
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