階段の下り動作が辛い方、膝に痛みを抱えているかもしれません。
膝に痛みがある方にとって、「階段を上がるとき」よりも「階段を下りるとき」の方が辛くなる傾向があります。
なぜなら、階段を下りる際、重力加速度の影響で、膝関節への衝撃が強くなるからです。
また、階段を降りるときの方が、筋肉への負荷が大きくなることも理由の一つです。
膝関節に痛みがある方が、下りのエスカレーターを必要とされているのは、そこにあります。
筋肉の収縮には、大きく分けて3種類に分類されます。
- 求心性収縮(コンセントリック収縮)
- 遠心性収縮(エキセントリック収縮)
- 等尺性収縮(アイソメトリック収縮)
「求心性収縮」は、筋肉が活動する際、筋肉の長さが「短く」なりながら、筋肉が収縮されます。
例えば、荷物を床から持ち上げる際に、肘を曲げる動作が「求心性収縮」にあたります。
「遠心性収縮」は、筋肉が活動する際、筋肉の長さが「長く」なりながら、筋肉が収縮されます。
例えば、荷物を床に下ろす際に、肘を伸ばす動作が「遠心性収縮」にあたります。
「等尺性収縮」は、筋肉が活動する際、筋肉の長さが「変化せず」に収縮されます。
例えば、空気イスが典型的な「等尺性収縮」です。
3種類の収縮の中で、筋肉に最も負荷がかかるのは、「遠心性収縮」です。
登山で下山する方が、筋肉痛が出やすいというのは、「遠心性収縮」によるものです。
階段を降りる際は、太ももの筋肉である大腿四頭筋の「遠心性収縮」が行われています。
大腿四頭筋は、太ももの前側の大きな筋肉であり、膝関節の動きに大きく関わっております。
階段を昇るよりも、階段を降りる方が「大腿四頭筋」に強い負荷が加わります。
つまり、大腿四頭筋に強い負荷がかかるということは、膝関節にも強い負荷がかかっているのです。
膝関節の痛みに対する機能訓練として、大腿四頭筋のトレーニングが良いといわれているのも、そのような理由からです。
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