長時間のスマホ操作やパソコン作業は、スマホ首になりやすくなり、首や背中の筋肉に持続的なストレスが加わります。
首や背中への持続的なストレスは、筋肉の過緊張を引き起こし、交感神経が優位になりやすくなります。
交感神経優位の状態が続くと、自律神経の失調に伴う吐き気や息苦しさにつながる可能性が出てくるのです。
スマホ首とは、頚椎の前弯(首の背骨のカーブ)が少なくなっている状態です。
頚椎(首の背骨)は、真横から見ると、前弯(前凸のカーブ)を描いております。
しかし、反復的な前かがみ姿勢などが原因で、頭や首が前のめりの状態になると、頚椎のカーブが失われます。
頚椎が真っ直ぐの状態に近づくことで、スマホ首になる可能性が出てくるのです。
スマホ首は、真横から見ると、真っ直ぐな状態に見えることから、ストレートネックとも呼ばれております。
スマホ首は、頭の位置が重心線に対して、前方にスライドします。
その為、首や背中の筋肉で、頭の重さを支える必要が出てきます。
頭の重さは、体重の約10パーセントといわれております。
例えば、体重60kgであれば、頭の重さは、約6kgです。
頭の重さは、身体全体の比率から考えても、非常に重いです。
その頭の重さが、首や背中の筋肉に持続的に加わるのですから、その負荷は相当なものです。
スマホ首によって、肩こりにつながる可能性が出てくるのです。
また、スマホ首が原因での肩こりは、首や背中の筋肉に過緊張を引き起こし、自律神経の失調に伴う吐き気や息苦しさを訴えることがあります。
首や背中の筋肉の過緊張は、交感神経が優位になりやすくなります。
交感神経が優位になると、血管の収縮によって、筋血流量の低下につながります。
筋血流量の低下は、筋肉内に発痛物質や老廃物が滞りやすくなり、新たな筋肉の緊張を引き起こします。
新たな筋肉の緊張は、交感神経がより優位になる「スパイラルの状態」を引き起こしてしまうのです。
そのような自律神経の失調症状を軽減する為には、首や背中の筋肉の過緊張を緩めることが必要であると考えております。
鍼治療は、首や背中の筋肉の過緊張を緩め、そして心身のリラクゼーション効果を得ることが出来ます。
また、心地良い鍼刺激は、副交感神経を優位とし、自律神経の失調を整える効果があることも分かっております。
鍼治療は、筋肉の過緊張による自律神経の失調を整える方法として、有効な方法なのです。
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