「適切な姿勢」の意識付けは、快適な日常生活を送る上で必要であると考えています。デスクワークやスマートフォン操作にみられる猫背などの前傾姿勢は、首や背中、そして腰に反復的なストレスが加わります。日常動作で「適切な姿勢」を心掛ける事は、身体の痛みに対して一定の予防効果があると考えています。今後、「適切な姿勢」の意識付けを長期記憶として定着して頂き、生活に少しでも役立てて頂ければ幸いです。
適切な姿勢の意識付けは大切です
背骨を真横から見るとS字状のカーブを呈しており、この状態が前後方向においてバランスがとれています。例えば、長時間のパソコンを用いてのデスクワークやスマートフォンの操作は、反復的な猫背などの前傾姿勢となり、頚や背中、そして腰の痛みを引き起こす可能性があります。前傾姿勢は、特定の部位に不要な外力を生み出します。前傾姿勢の時の真横から見た時の頭の位置は、重心線より前に突き出ており、背面の筋で身体を支える状態になります。背面の筋に反復的なストレスがかかると、筋の硬結や圧痛、そして血行不良により、頚部痛や腰背部痛を起こす可能性が高くなります。「適切な姿勢」の意識付けは、快適な日常生活を送る上で必要であると考えています。
「適切な座り方」と「適切な立ち方」について共通する部分は、肩甲骨を背骨に寄せる動作です。たすき掛けやリュックを背負った時の胸を張った状態がイメージしやすいと思います。適切な姿勢を定着させるためには、短期記憶の状態から長期記憶に移行させる必要があります。気が付いたら、胸を張る意識をもっていただくだけでも、非常に有効であると考えています。
適切な座り方
- 骨盤をイスに対して90度に立て、体幹を真っすぐにする様、意識します。
- 肩甲骨を背骨に寄せ、胸を張ります。
- 目線を真っすぐにします。
- 腹筋に力を入れる意識を持つと腹圧が高まり、体幹が安定します。
適切な立ち方
- 肩甲骨を背骨に寄せ、胸を張ります。
- 目線を真っすぐにします。
- 腹筋に力を入れる意識を持つと腹圧が高まり、体幹が安定します。
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