ぎっくり腰は、正式には、急性腰痛症と呼ばれております。
例えば、急に荷物を持ち上げたり、くしゃみしたりなどが原因で、出現することが多いです。
ぎっくり腰になると、腰部に激しい痛みを引き起こし、寝返りや歩行動作などが困難になります。
また、ぎっくり腰は、症状があまりにも辛いことから、「魔女の一撃」とも呼ばれております。
ぎっくり腰は、腰まわりの整形外科的疾患である「腰椎圧迫骨折」や「腰椎椎間板ヘルニア」などの診断を受けていない状態であれば、長くても2週間程の安静で、症状は落ち着いてきます。
しかし、症状が落ち着くまでの期間は、非常に辛い状態が続きます。
一日でも早く快方に向かうためにも、積極的な治療を行っていきたいものです。
さて、ぎっくり腰の多くは、激しい腰の痛みと同時に、腰まわりの筋肉の緊張がみられます。
腰まわりの筋肉の中でも、特に、腰部を支える「腰方形筋」や「脊柱起立筋」などの筋肉の緊張が多いです。
腰方形筋は、腰を後ろに回した時に触れる場所にあります。
脊柱起立筋は、背骨の両わきを走行する細長い筋肉です。
また、ぎっくり腰は、「腰方形筋」や「脊柱起立筋」などの腰まわりの筋肉の他にも、お尻の筋肉も硬くなっているケースが多いです。
お尻の筋肉は、直立二足歩行を行う上で欠かすことの出来ない筋肉であり、骨盤に付着しております。
ぎっくり腰は、骨盤の歪みを伴っている場合がほとんどである為、お尻の筋肉の硬さにもつながるのです。
ぎっくり腰によって引き起こされる「腰まわり」や「お尻」の筋肉の緊張は、筋肉内に分布している「侵害受容器」を刺激します。
侵害受容器とは、痛みを感じる感覚のセンサーであり、何かしらの原因で、侵害受容器が刺激されると、身体に痛みにつながります。
「腰まわり」や「お尻」の筋肉への緊張によって、侵害受容器が刺激されると、更なる筋肉の痛みを引き起こすのです。
ぎっくり腰による痛みを軽減する為には、硬くなった筋肉を和らげることが大切になってきます。
鍼治療は、筋肉や筋膜の痛みや炎症を伴うぎっくり腰に対して、得意分野であると考えております。
ぎっくり腰によって、硬くなり易い「腰まわり」や「お尻」の筋肉は、表層ではなく、深層に存在します。
鍼は、刺入する深さを変えることが出来る為、臨機応変に目的の筋肉にアプローチすることが可能です。
また、鍼は、刺激部位付近での筋肉の血行を高める効果があります。
筋肉の血行が高まることで、筋肉の緊張によって滞っていた発痛物質や老廃物の洗い流しにつながります。
筋肉への鍼刺激は、筋肉の痛みや緊張を取り除き、そして筋血流量を高める効果があるのです。
つまり、鍼治療を行うことで、筋肉本来の働きを取り戻し、ぎっくり腰の回復を早めることが期待出来ます。
ぎっくり腰でお悩みの方、鍼治療を取り入れてみてはいかがでしょうか。
出張鍼灸施術を承っておりますので、ぜひご相談くださいませ。
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