治療家のお話

膝に慢性的な痛みがある方の多くは、膝のサポーターをされていると思います。

膝サポーターをする目的は、少しでも膝の痛みを和らげ、歩きやすくすることです。

膝のサポーターには、用途によってさまざまな機能があります。

  • 関節に適度な圧迫力を加えるタイプ

伸縮包帯など「適度な圧迫力」を加えることで、筋肉の働きを良くしたり、関節の支持力を高めることが出来ます。

  • 膝関節を保護するタイプ

「サポーターの両脇に金属などの棒」や「らせん状に巻き付けるバンド」を内蔵することで、関節を保護することが出来ます。

  • 筋肉の働きを助けるタイプ

サポーターに「テーピング機能」を内蔵し、太ももの筋肉(大腿四頭筋)の機能を助けることが出来ます。

大まかに3つに分類できますが、3つのうちの複数の機能を含んでいるサポーターもあります。

医療機関やドラッグストアなどでサポーターを購入されるときは、専門家にサポーターの機能について、質問していただくことをおすすめいたします。

しかし、サポーターの付け方が原因で、膝に新たな痛みを作ってしまうことがあります。

新たな痛みを作ってしまう最も多いパターンは、「サポーター締めつけ過ぎ」です。

膝関節は、太ももの骨である「大腿骨」、すねの骨である「脛骨」、そして膝のお皿の「膝蓋骨」で構成されています。

その中でも、「大腿骨」と「膝蓋骨」で関節される「膝蓋大腿関節」に影響がでてくることが多いです。

「サポーター締めつけ過ぎ」は、「大腿骨」と「膝蓋骨」の圧迫力が強くなってしまいます。

その状態が長く続くと、「膝蓋大腿関節」に炎症があらわれ、膝のお皿のあたりに痛みがあらわれることがあるのです。

サポーターを巻くときは、適度な圧迫力でされることをおすすめします。

もし、サポーターのマジックを強く引っ張りながら巻いているのであれば、締めつけ過ぎかもしれません。

サポーターを付けたのにもかかわらず、かえって痛みが増してしまった場合は、もう一度専門家の方に付け方を確認されることをおすすめいたします。

サポーターをしていただくことがおすすめですが、中にはサポーターや伸縮包帯で皮膚がかぶれやすくなってしまう方もいらっしゃいます。

そういった場合は、サポーターの下にネット(ストッキネット)をしていただくことで、解決する場合があります。

それでも、解決出来ない場合は、「ノルディックウォーキング」をご提案しています。

「ノルディックウォーキング」は、2本のポールを突きながら行うウォーキングで、膝関節や腰にかかる負荷が約30%軽減できるといわれています。

余談にはなりましたが、選択肢の一つとして、頭の片隅に入れていただければ、幸いです。

出張鍼灸施術を承っておりますので、ぜひご相談くださいませ。

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投稿日:2024年4月28日 | 最終更新日:2024年9月10日