治療家の活動

患者様が抱えている生活課題解決のサポートをしております。生活課題とは、「患者様が理想とするライフスタイルの妨げとなっているもの」です。治療家として、患者様が理想とするライフスタイルを実現する為の良き伴奏者でありたいと考えています。生活課題には、「根本的な原因」が潜んでいます。生活課題に対する「根本的な原因」を考える事を大切にしています。その上で患者様一人ひとりに合った施術を心掛けております。

治療家として心掛けている事

さいたま市大宮区上小町の鍼灸院「大捷館たいしょうかん治療院」の大野おおの 捷人かつひとです。

13年間の治療家としての経験で得た技術や知識をもとに、患者様が抱えている生活課題の解決のサポートをしております。生活課題とは、「患者様が理想とするライフスタイルの妨げとなっているもの」です。例えば、腰痛を訴えている患者様の生活課題は、「腰痛のために日常動作が辛くなった結果、今後の生活に支障がでてしまうこと」です。患者様の生活課題には、必ずと言っていいほど「根本的な原因」が潜んでいます。「根本的な原因」を考えていかなくては、生活課題の解決につながらないと考えています。

多くの方々が、日常的に行っている「パソコンを用いてのデスクワーク」や「スマートフォン操作」が身体に及ぼす影響について考えてみます。これらの動作は猫背姿勢などの前傾姿勢を伴い、首や背中、そして腰の痛みを引き起こす可能性があります。背骨を真横から見るとS字状のカーブを呈しております。このS字状のカーブは、身体の前後方向においてバランスがとれています。前傾姿勢が長時間続くと、身体のアンバランスを引き起こし、身体の特定の場所にストレスが加わります。頭の位置が、前に突き出た状態となり、この姿勢が続く限り、背中側の筋肉で支えざるを得ません。背中側の筋肉に反復的なストレスが加わると、筋肉の硬さや痛み、そして血行不良により、「首の痛み」や「腰や背中の痛み」を起こす可能性が高くなります。つまり、「猫背などの前傾姿勢によって背骨のS字状のカーブの不整を引き起こす事」が「根本的な原因」なのです。「根本的な原因」を解消する為には、「人間が本来備わっている背骨のS字状のカーブを取り戻す為の施術を行う事」が具体的な解決策であると考えています。

このように患者様の生活課題に対する解決策の仮説を立てて、施術に反映させて、患者様と共により良い方向に共に歩んでいきたいと考えております。

施術について

腰の施術についての考え方

腰に痛みを訴える方の多くは、身体全体のアンバランスが認められる傾向があります。そして、筋肉の硬さや血行不良を引き起こしていることが多いです。猫背などの前かがみ姿勢を伴うデスクワークやスマートフォン操作などによって、骨格アライメントの不整を引き起こす可能性があります。患者様の状態に合わせて、鍼灸、赤外線治療器などの物理療法、そしてお身体全体の「骨格アライメント(骨や関節の並び方)調整」を行い、症状改善のサポートをしております。

首の施術についての考え方

首の痛みを訴えている方は、スマートフォン操作などの前かがみ姿勢が反復的に続く事が多いです。首だけでなく、背中や腰にも負担がかかっている場合も多くみられます。首の施術を行う際は、患者様のお身体全体を診させていただいた上で、施術も行う必要があると考えています。胸が張れにくく、肩が前に出ている、いわゆる「巻き肩」である傾向があります。鍼灸施術や赤外線治療器などの物理療法で、筋肉の硬さや痛みを軽減し、お身体全体の骨格バランスの調整を行っております。また、患者様の状態に合ったエクササイズの方法もお伝えしております。

膝の施術についての考え方

膝の痛みによって、円滑な関節運動が損なわれると、階段の昇降や屈伸が辛くなります。「膝関節の噛み合わせの状態」が原因の一つであると考えています。独自の技術である「半月板調整術」を行い、本来あるべき膝関節の状態を取り戻す施術をご提供します。患部だけでなく、「骨格アライメント調整」を行い、身体のバランスを整える施術も行います。身体全体を考える事で、治療効果が高くなると考えています。

股関節の施術についての考え方

股関節に痛みを訴える方の多くは、腰など他の場所にも負担がかかっている場合が多いです。股関節に痛みがあらわれると、無意識ではありますが、動きに制限がかかってしまいます。股関節で動かさなくてはならない所を、他の場所で補わなくてはいけません。患部以外の場所にも痛みがあらわれてしまうのです。患部だけでなく、「骨格アライメント調整」を行い、身体全体のバランスを整える施術が必要であると考えています。

肩関節の施術についての考え方

肩をスムーズに動かす為には、適切な姿勢で行う事が大切であると考えています。猫背などの前傾姿勢での動作は、肩関節に反復的なストレスが加わります。適切な姿勢での動作は、肩へのストレスを軽減する事が出来ます。鍼灸、低周波治療器などの物理療法、「骨格アライメント調整」を行い、患部の痛みの緩和だけでなく、身体全体のバランスを整えます。適切な姿勢の意識付けは、患部の治療効果がより高くなると考えています。

肘関節の施術についての考え方

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)や上腕骨内側上顆炎(野球肘)は、肘関節まわりで多くみられます。これらは、オーバーユースが主な原因であるといわれています。「鍼」などで痛みや炎症を和らげ、サポーター等で「患部を安静させること」が主な治療法です。手首の動きを制限させるサポーターの着用が望ましいです。「身体全体のバランス」も大きく影響していると考えております。治療をする上で、「鍼治療」と「骨格アライメント(骨や関節の並び方)の調整」、そして「患部の安静」が大切です。

手関節、及び手部の施術についての考え方

腱鞘炎やばね指、そしてTFCC損傷などは、日常生活での反復動作が原因で発症することが多いといわれています。鍼灸や低周波治療器を用いた施術、及びサポーター等で患部に負担をかけずに安静にすることが一般的な治療法です。また、身体動作時の姿勢も手関節や手部に大きな影響を及ぼしていると考えています。一般的な治療法に加えて、身体全体の骨格アライメント(骨や関節の並び方)の調整も必要であると考えています。

足関節、及び足部の施術についての考え方

足根管症候群や足底腱膜炎などの整形外科的な疾患は多く存在します。これらの症状には共通する部分があると考えています。足底アーチが崩れていることが多く、その影響でふくらはぎや足部の筋肉の硬さがみられる事が多いです。身体全体の骨格アライメント(骨や関節の並び方)の不整も大きな影響を及ぼしていると考えています。患部だけでなく、身体全体の骨格バランスの状態も考えて施術する必要があると考えています。

適切な姿勢について

「適切な姿勢」の意識付けは、快適な日常生活を送る上で必要であると考えています。デスクワークやスマートフォン操作にみられる猫背などの前傾姿勢は、首や背中、そして腰に反復的なストレスが加わります。日常動作で「適切な姿勢」を心掛ける事は、身体の痛みに対して一定の予防効果があると考えています。今後、「適切な姿勢」の意識付けを長期記憶として定着して頂き、生活に少しでも役立てて頂ければ幸いです。

患者様との関わり方

理想とするライフスタイルを実現する為には、具体的な目標を共有する事が大切です。目標達成の為の具体的な方法は、患者様によって異なります。例えば、慢性的な腰痛を抱えている患者様に対しては、痛みを軽減させる為の施術、及び身体機能を高める為の運動療法が必要です。場合によっては、体重管理が必要な場合もあります。目標を明確にすることは、患者様のモチベーションの維持に大切であると考えています。

手技療法について

マッサージについて

マッサージを受ける事でリラックス効果による癒しを得て、明日への活力につなげることは非常に良い事であると考えています。心と身体は互いに独立した状態ではなく、心身相関の関係にあります。マッサージの癒し効果で心を満たすことにより、身体を充実させることにもつながると考えています。マッサージの効果を最大限に生かす為には、マッサージに加え、骨格バランスの状態を調整する事が理想的であると考えています。

はり・きゅうについて

トリガーポイント鍼治療について

長時間のスマートフォン操作は、首や背中などに反復的な負荷が加わり、「肩こり」や「腰痛」などのお身体の不調を訴えることがあります。これらの原因の一つに、「筋筋膜トリガーポイント」によるものがあります。「筋筋膜トリガーポイント」の対象となる部位に「ロープ状の塊(索状硬結)」を触れることが特徴です。この「ロープ状の塊」が関連痛として、「局所」と「局所と関係のない離れた場所」に痛みを引き起こすことがあります。「筋筋膜トリガーポイント」の治療の一つとして、鍼治療は有効であると考えております。

鍼がなぜ痛みに効くのか

患者様から鍼や灸についてよく質問を頂きます。その中でも、「鍼がなぜ痛みに効くのか」についての質問が多いです。確かにステンレスや銀など細い鍼を体内に刺入しただけで痛みや炎症が和らぐのは不思議に感じるのはごもっともだと思います。鍼の痛みの軽減効果には、様々な説があります。この記事では、いつも患者様に説明をしている内容をお伝えします。患者様に納得して頂けているので一定の説得力はあると考えています。